
専門家が安全だと言っても、地元では誰も信じないだろう。あれほど安全と言いながら、取り返しのつかない事故を起こしている東電を信用すものはいない。何でものど元過ぎればすぐに忘れてしまう日本である。原発事故の恐ろしさを忘れないためにも並べて置けがよかろう。2020年には137万トンになるという。オリンピック参加国にでもお見せすればよかろうというものである。
更に陸上では、「除染」と称して汚染度を”中間”処理施設に”溜めに溜めている。環境省と福島県によると保管量は計約1400万立方メートルにもなるとのことである。黒いビニールは破損しているところも出始めているが、大熊町などに30年は置いておくそうである。首里城を”中間”処理場と言ったり、”仮”置き場と呼ぶのも、その先があるような表現である。皮肉にも人が住まない、居住することができない場所があったから、置いてあるだけである。
「除染」という言葉も怪しい。正確には「移染」と呼ばれるべきである。汚染を軽減したかの表現は正しくはない。単に場所を移したに過ぎないからである。正確には、これらの汚染土はここが最終的な置き場になる。それを確認させないための、仮だったり中間であったりする言葉で誤魔化しているに過ぎない。
安倍晋三は、国民が原発事故の恐ろしさをそのうち忘れるだろうと、時間稼ぎをしている。もうすでに再稼働をする原発が表れているばかりでなく、海外に輸出しようとまで画策している。外貨獲得に原発や兵器を輸出する姿は、軍国主義の象徴的な所業である。インドには原発事故が起きた場合の負担を日本がすることにまでなっている。国内ではベースロード電源と煤姿勢も崩してはいない。
廃炉が決まったもんじゅも、30年かけて3700億円もかかると言われているが、この数字は多分年限も金額も倍になるだろう。もんじゅには、核兵器に使われるプルトニュウムもたっぷりあることも忘れてはならない。日本は北朝鮮の核の脅威を世界に訴える立場にいない。
