<17日のコメントをクリックして反論内容を確認ください>
コメントへの、反論が長くなったので、ここに書きます。
私は減反政策の本質と、本来あるべき姿につて書いたのですがコメント人さんは、全く異なることを無根拠のまま反論(?)されているようなので、何を言いたいのかよくわかりません。
NHKに「好きなものだけを食べる」という番組がありました。高脂質や高エネルギーで嗜好品に類するものや、コーラなど高カロリーの飲用品ばかり食べる子供たちは、高血糖、高脂血症、高血圧…要するに肥満になって、何事にも我慢できない子供になってしまいます。治療のために、5人ほどを寮のようなところに入れて、一月間野菜やお米などを、定期的にきちんと食べさす場面がありました。この子たちは、朝からご飯を食べられないのです。それでいて間食ばかりをしたいのです。
好きなものを食べたいのが「食文化」と思うのは、お門違いと考えます。
好きなものを食べるとは、こういうことになるのです。この国の風土が切り開いた、食文化を否定することに、直結するのです。小麦は、例えば讃岐平野のように、降水量が少なく河川がほとんどないような地域で、作付されるものです。そこで育まれたのが、うどんです。
北海道は、明治以後に作付されるようになったのですが、輸入小麦よりよほど美味しい。風味があります。輸入小麦がおいしいといわれるのはよくわかりません。しかし、北海道の小麦は、国内消費量の10%程度しか賄っていません。小麦の生産に適した風土と、お米を作る風土は全く異なるのです。日本では、お米を消費することが、環境保全にもなり3000年の食文化を維持することにもなります。
風土を無視して味だけを論ずるのは、環境保全につながらないと思います。
アメリカの余剰穀物、当時は小麦でしたがこれを売り込むために、アメリカは躍起になったのです。コメント人さんは米軍が行ったように書かれていますが、具体的には「アメリカ穀物協会」が、政府を動かしたのです。1953年頃のことです。彼らが、回顧しながら当時を語っています。
コメント人さんのおっしゃる食文化は、ほんの半世紀で変わった、「好きなものを食べたい」人達の言い分でしょう。そしてそれは仕掛けられたもので、見事に成功しています。人と家畜に大量に穀物を与えることです。
飼料用トウモロコシは、北海道では種にミョウバンをつけて、鳥などに食べられないようにします。発芽後一月ほどで除草剤を一度播きます。播かない人もいます。農薬はこれくらいです。糞尿が大量にあるので十分なのと、北海道の冷涼な気候で昆虫も病気も少ない。マルチ(ビニールで地表を覆う方法)では、全く農薬を用いません。
事実誤認は、①米軍が日本に食料を売り付けたことはありません。「米軍政策により日本人の米離れが進んで減反政策となった」と主張しているのは、どこの国のなんという政党でしょう? この事実は仕掛けた、アメリカ穀物協会が述懐していることです。特定の政党の主張ではありません。②オリンピックと列島改造は全く異なる時期のことです。1962年の農業基本法が、結果的に逆手を取られた形になっているのです。全く異なる時期の政策に対する意見が、解らない。
ハーゲンダッツのアイスクリームはおいしいのでしょうか? 体細胞が少ない(乳房炎の牛の比率が少ない)牛乳と、細菌数が少ない牛乳を集めています。浜中農協は頑張っていますが、このアイスクリームはコマーシャルで売っているだけと思います。当地には、流通に乗らない、とても美味しいアイスやヨーグルトがいっぱいあります。CMの技術の問題と考えています。
農家販売価格は同じです。奨励金が出ていると思いますが、乳成分などに左右されますが、5円もないと思います。
減反政策のように「作付しなければ金を出す」のではなく「作られたものが市場価格と合わなければ、その差額を支払う」デカップリングの方が、消費者は安く買うこともできるし、農家の所得も補償されることになります。このことを言いたかったのです。解ってください。