そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

女性タレント候補を高位で当選させる国、日本

2022-06-29 | 民主主義

参議院選挙で大東京でトップ当選しそうなのが、タレントの生稲晃子である。同じく神奈川県のトップに三原じゅん子がこれまたトップ当選思想である。
タレントがよくないとか女性だとか美人はダメというもんではないが、名の実績もない女性がトップ当選しそうな異常さである。
生稲晃子は報道のアンケートにすべてに無回答で、唯一回答したのが改憲である。自民党が改憲のための議席が欲しかっただけである。それに何のてらいもなく乗ってしまい、政治に対する意識のなさがなんとも哀れである。
三原じゅん子の場合は、すっかり馬鹿だとバレてしまっているのに、すでに当確のようである。自らを自民党に売り込んで、参議院選比例区で議席を得ている。歴史を知らないし一般常識さえも乏しく、核心的でない右翼思想を振り回す。
美人コンテストなら、うちの方が勝っていると言ったのは維新の会の松井の不謹慎で偏狭な発言でである。維新の会の代表の発言であるから、この程度の内容であってもとは思えるが、このようなタレント上りが上位当選する勢いを見ていると、いかに日本の民度が低いかを松井が指摘したとも言えそうである。
自民党は女性の国会議員が圧倒的に少ないが、やっと探しだした候補者がタレントとは国民を侮っているし、愚弄していると言っていいだろう。
こうして得た議員は自民党は扱いやすい。国民の代表であるとか、法案の審議や提案をする能力があるのか極めて疑問である。
タレントや俳優などが悪いと、職業で差別しているわけではない。アメリカ大統領のレーガンや、現在最も注目されているウクライナ大統領のゼレンスキーなどや、れいわ新選組の党首の山本太郎のような人物もいる。
彼女たちは悪くはないかもしれない、選ぶ国民が悪いのだと。それは銃はは悪くはない、使う人間が悪いのだという全米ライフル協会の銃規制反対の声に重ねることができる。懸命な政治や経済を学び政治活動をしてきた人物を、圧倒的な差で蹴落とす国民が低レベルなのであろう。
選挙は投票率だけではない。このような実績も理念もない人物を選ぶ国民の側にも問題がある。
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北海道新幹線の延長は無駄の典型であり中止すべきである

2022-06-28 | 地方自治
北海道新幹線は函館まで来ているが、札幌まで延伸予定である。距離は約170キロとなるが、ほぼ80%がトンネルである。地下鉄新幹線と揶揄されているほどである。鉄道・運輸機構の上図は作為的で、トンネルはほんの僅かで5%以下に見える。北海道の雄大な景色はほとんど見ることの出来ない、真っ暗な風景しか見ることができない。環境客は失望するだろう。
新幹線が完成すると、在来線は廃線にすることになっている。新幹線の通過地区はかえって過疎化が進行することになる。
このトンネルの掘削とその膨大な残土の処理が問題となっている。ほぼ全部が火山帯といえ、人間にとって有害な重金属がたんまり含まれている。
工事側は膨大な残土の処理に加えて、重金属の処理が極めてずさんであることが、地域の活動家たちの調査によって明らかいなっている。
稗田さんたちの、地域の自然を考えるネットワークの、長年の地道な取り組みによって様々なことが明らかになっている。
重金属、ヒ素・鉛・フッ素・セレンなどが含まれていて、余りにも多く残土をあちこちの沢に積み重ねている。熱海であったような沢に積み上げられた残土の土石流は、何時でも起きる状態である。
長いトンネルは一気に掘られるのではなく、斜坑と言われるいくつかの補助坑を設けてつなげる工法をとっている。残土は更に多くなる。陥没も起きているようであるが、山地が多く実態は公表されておらず不明である。
在来線を廃止するなら、過疎化が進む地域に膨大な資金を投入して、相当無理がある新幹線などを作るのではなく、そうした資金を赤字路線につぎ込んで、地域の過疎化の多少とでも歯止めにするべきである。
政府は国鉄民営化でローカル線はなくなりませんし、ブルートレインもなくしません、と嘘をついて赤字切り捨てをどんどんやった。民営化はともかく分割によって、地方は負担を余儀なくされた。その一方で東海のように超黒字r戦を抱えるところでは、金余りで実現不可能なリニアー新幹線に手を出した。
トンネルには耐震基準がない。地震国日本で数十キロのトンネル内で地震が起きたら、対応不可能である。高速の新幹線となれば尚更である。
溶出基準が国の環境基準を遙かに超えるヒ素などを含有した掘削土の捨て場について、機構と取り交わした町所蔵の協定書に関する文書を、町役場に開示請求したところ、機構の指示で黒塗り開示された。
日本何時からこんな国になってしまったのか、やましいことがあると、いつもこのような不誠実な対応をする。
北海道新幹線は、環境破壊であり、膨大な赤字を生むことになり、地方を疲弊させることになるため、即刻中止すべきである。


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国が推進した原発が事故が起き、それが想定外なら原発は廃炉しかない

2022-06-27 | 原発と再生可能エネルギー

6月17日に最高裁判所は4つの訴訟団体に対して、福島原発事故は想定外の津波であり、国に責任はなかったと判決を下した。即日本ブログで取り上げたが、いくら考えても気分が収まらない。
国が懸命になって推進した原発である。社会主義国はともかく、原発は電力会社が勧めるものである。被爆国の日本では湯川秀樹氏などが、懸命に反対運動を展開した。それを押さえ込んだ正力松太郎と中曽根康弘が、国家主導で展開されたのが、日本の原発である。一部の御用学者を取り込む、「太陽を地上に」の謳い文句が新聞紙面に踊った。最初の原発普及運動が行われたのは、広島原発記念館である。
国が推進したのであるから、他の事業同様に事故などあってはならないのである。日本のお役人の体質は封建時代と何ら変わるものではない。結局は無数の事故を現場は、隠ぺいすることになる。
今回の最高裁の判決が想定外とした津波と電源喪失の事故は、国会で質問されていた。事故の5年前に国会で共産党の吉井議員が質問している。津波の可能性と全電源喪失を想定していないかったのである。「そんな事故は起きません。起きませんから対策はしません。」と強く否定して取り合わなかったのが、安倍晋三である。
東海村に日本だ最初の原発ができた時に想定された事故の費用が、当時の国家予算のほぼ倍になった。これではかなわんとばかり、それ以降やられていない。原発事故は恣意的に想定外にすることで、最高裁は東電を守ったのである。アメリカやヨーロッパの原発は、地震帯から大きく外して設置している。
日本はそっくり地震帯であるが、なのに震災後の津波も電源喪失も想定外の枠に押し込めたのが国である。最高裁はそれをそっくり認めたのである。
国民のことなど考えず、自らの出世と権力への忖度判決を司法は出したのである。原発事故が想定外なら、廃炉しかないだろ。
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矜持を失くしたバカ議員を増やしてはならない

2022-06-25 | 民主主義

矜持という言葉が懐かしくもある。
北方領土へ視察に行った自民党の新人議員が酔っぱらって、「戦争して領土を取り返せ。おっぱい触らせろ」と騒いで自民党を離党した。議員辞職はせず、チンピラ集団の維新の会に入っている。
大臣室で業者から札束を貰い受け取った大臣がいたが、安倍晋三に近い甘利明は沈黙のまま何とか障がいでトンずら、一年後復帰しその後要職についている。同じく大臣室で札束を受け取った吉川貴盛は安倍晋三より遠く捨てられ、実刑を受けた。河井案里の選挙違反で偶然見つかっただけで、反省などしていない。止まった行政アニマルフウエルフェアには一言ももない。
その河合夫妻であるが、投票してくれた国民には何の説明もすることがない。
選挙区五連敗でたまたま自民党の議席として比例復活していた吉川赳とかいう、ショボイ議員が18歳の女性に金を渡し一夜を供にしたそうだ。自民党に離党届を出したが、自民党枠の復活議席である。議員席を返すのが筋である。

外にも上記の人物を上回るほどのバカ議員を挙げるに枚挙にいとまがない。ほとんどが自民党であるが、権力者にお近づきになりたく忖度には巧みになっても、議員として自らを律する矜持など全くない。
これ等のバカ議員を醸成を加速させたのが、アホ総理の安倍晋三である。たった一つの質問の中で118回も嘘をついて言い逃れてしいる。森友学園問題に関係していたら議員を辞職すると言ったが、深く夫婦で関係していたが辞職などしないし、何の説明もしてない。逆に、その事実関係を隠してくれたり偽造してくれた官僚や議員には出世を約束させている。
一方でお役人としての矜持を守った職員は悩み抜いた結果自死しているのに、司法の協力の下で忖度議員や官僚は黙したままである。
上の図は原発が来て町中が浮かれる中、ひたすら反対運動をしていた人が自費で建てた悔悟の碑である。
こうした矜持を人は失ってしまった。それは自民党がばら撒いた、政治と国民への冒涜に他ならない。



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戦争のへ理屈を兵器で消すことなどできない

2022-06-24 | 戦争

何の番組か知らないが、道行く人に突如マイク向けて軍歌何か知ってますかと聞いていた。ようやく知っている人が見つかったと番組は、「異国の丘」を歌った中年の人物の姿を放映していた。
吉田正の、「異国の丘」は軍歌などではない。ディレクターも知らないのである。終戦後シベリア抑留された吉田が、仲間たちを励ますため作曲した歌である。この分では、戦後最も日本が受けた不当なシベリア抑留さえも、多くの人が知らないのだろう。
『戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが戦争を知らない世代が政治の中枢になった時はとても危ない 。』と言ったのは田中角栄である。まさしく現在がそうした状況になっているといえる。
戦争は自然現象ではない。人が作った国家が引き起こす不条理な、人が人を殺人行為である。攻め入る理由は相手国が悪いというのである。相手国も同じことを主張するであろう。
戦争は悪事、悪い行為であることを為政者も認識している。だから悪者にする理由を探し、自国の正義を国民に訴え愛国心を喚起するのである。相手国も同じであることに気がついていないか、伏せたままである。美男子の正義の死者が、悪人をバッタバッタと殺すことで一件落着する架空話ではないのである。
戦争を知らない世代は、煽られた危機感で軍事拡大の政党を支持する。まるで時代劇の正義の味方が、悪を滅ぼす図式に重ね、勧善懲悪の愛国心を鼓舞される。
戦争理由が人のへ理屈であれば、兵器がそれを消し去ることなどありえない。


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戦争は自衛目的に行われる

2022-06-22 | 平和憲法

「敵基地攻撃能力」つまり先制攻撃のことであるが、これを自民党は「反撃能力」と言い換えた。小手先のショボイやり方であるが、情けないことにそれが効果があるのだから、この国の民度がいかに低いかの証左に他ならない。
兵器や武器は、「防衛装備品」と政府が言い始めると、一斉に報道も防衛整備品と言い始める。それがどんなに攻撃的な兵器であっても、殺傷能力が高くても防衛整備品という言葉をマスコミは使う。
日本の報道が開かれていないのはこうした、政権提示の視点に直ぐに従うところにも確認することができる。
その、敵基地攻撃能力であるが、敵基地は素早く動くだろうし基地を持たない場合だってある。ロシア・ウクライナ戦争を見ればわかるが、何処でもお構いなく攻撃する。あるいは民家など一般の施設を利用したり偽装した場合など峻別などできるわけもない。
軍事力に対してより勝る軍事力を設けることが、安全や平和につながることはない。より大きな軍事力を持つなら脅威になり、それは想定した敵国も同じ理由で軍事力を巨大化することになるからに他ならない。これこそヤクザの論理に他ならない。
これを「軍事信仰」と表現し、それこそお花畑と表現した弁護士がいる。言い得て妙である。彼女は、日本国憲法の平和主義はお花畑と改憲派に揶揄されるが、これに対抗した彼女の表現、「軍事信仰こそがお花畑」は痛烈な反撃である。
戦争を国防としか思わない人たちを多く創り出すことが、改憲派の目論見である。この100年ほど、自衛のための戦争しか起きていない。自衛の理由がなければでっちあげるだけである。イラクに大量破壊兵器(核)があるとか、トンキン湾で北ベトナムに砲撃されたとか、柳条湖で中国に襲われたなど枚挙にいとまがない。国民を納得させるため、戦争は防衛するため、自衛のために止む無く行われることになる。嘘でも一向にかまわない。戦力を持つとはそういうことである。
「抑止力」は軍事信仰の虚栄でしかない。人類は何度も何度も繰り返してきた愚かな行為、戦争という名の殺人作戦を繰り返す。日本の憲法9条はそうした幾度も繰り返された人類への戒めであり、歯止めであって架空のお花畑ではない。そしてそれはいばらの道である。
211世紀もなって暴力的に領土を拡大するロシア内は驚かされたが、央したことを前例にさせないためにも、外交努力こそが最も求められることである。軍事信仰者の安倍晋三はそのため、北朝鮮を挑発し韓国と国家横断列のように扱い、中国には全く関心すらしない。北朝鮮が交渉のテーブルについていたころには、見せかけだけでも彼らは核を放棄しミサイルには手を出していない。
世界最貧国の北朝鮮は暴発国家ではあるが、侵略国家などではない。安倍晋三にとって、もってこいの危険国家でいてもらうために全く外交交渉などしない。
改憲派は、プーチンのように特別軍事作戦とか言い始めて、侵略でない派兵でないとして、国家最大の公共事業の戦争をしたいのだろう。本態は殺人行為なのであるが。
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動き出した”培養肉”の恐ろしさ

2022-06-21 | 農業と食

動物から幹細胞を取り出して、人工容器即ち実際は上図のようなバイオリアクターと呼ばれる装置で、培養して肉にする技術の発展が著しい。”培養肉”と呼ばれているが、地球上で40億年にわたって繰り返され獲得された生命の営み、生態系とは無縁の方式で作られるのである。
培養肉は、生物を殺さなくて済む、気候変動やに影響がなく環境に優しい、広大な畑がいらない、SDGsを推進する、抗生物質など使わないので安全である。というのである。
結論から言えば、生物を殺さなくて済む以外は全部嘘である。一方的で偏狭な視点による判断である。
こうした考えの根底には、肉の生産が牛の生理を超える人と競合する穀類や大豆などを集約的に大量に給与する、工業的飼養形態がお行われて売ることに起因する。その指摘の多くは正しい。人類を食料的な危機に招き家畜に苦痛を与えるからである。飼料になる穀物の生産は、遺伝組み換え作物に大量の化学薬品を投与して、集約的に行われている。Co2の大地への固定を放棄する。これを培養肉を生産しようとする人たちは指摘する。それらは全く正しいことといえる。
だから培養肉ではなく、長年人類が行ってきた、人が食べることの出来ない草を主体にした飼料に戻すべきである。そうすることで健全で安全な肉を生産し、大気を汚すことなく、水を汚染することもない畜産に戻せば済むことである。
こうした牛の生理にあった飼養によって、健全で安全な肉や卵や乳が生産されるのである。アメリカなどの多国籍穀物メジャーによって指導された、大量の穀物給与による高度な生産の強要の苦痛から家畜を解放させ、環境に優しく家畜に優しい家族型農業、小農主体の農業に変換すれば済むことである。
肉生産に係わるエネルギーは電気で計算されて、牛よりCo2の排泄が少ないとされている。その計算は牛肉を比較したものであるが、牛は肉だけを生産するものではない。諸臓器も食べるし皮革の利用もなされている。一方的で恣意的な計算でしかない。
何より怖ろしいのは、地上でこれまで生産されたことのない様式を導入することである。科学の驕りであるが、ゲノム編集された生物より人類にとってはより恐ろしい、培養肉といえる。
更に、こうしたこと各企業が数多く参入していることである。相当な政治的な力学が働くことになる。農業に企業が参入してくるとろくなことがない。まるで明るい未来のように、培養肉にSuperMeatとかLaboMeatとか夢のようなネーミングを競っている。怖ろしいことである。

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倍額にするとする金だけ論議の武器購入は天井知らずとなる

2022-06-20 | 平和憲法
防衛予算はGDP1%以内という与野党の合意は、安倍晋三が2019~2023年度の中期防衛力整備計画(三一中期防)で、反故にされてしまっている。
防衛庁を防衛省に2007年に格上げしたが、野党のはずの民主党の賛成で行われた。防衛庁は防衛”省”に格上げする時に、「シビリアンコントロール、専守防衛、節度ある防衛力の整備、海外派兵の禁止、非核三原則、軍事大国にならない」を掲げて今までと変わりませんよと言っていた。だったら防衛庁のままでよかったはずだが、今ではお笑い種でもある。
自民党はいつも同じ騙しの手口を使う。自衛隊を憲法に明記しても何も変わりませんよと言う。だったらわざわざ明記することなどない。国鉄民営化で自民党は、赤字路線なんか切りませんよと言っていたが、今ではうそぴょんである。
それは武器・兵器(今ではお得意の言いかえ”防衛装備品”と呼ばせている)購入についても同じである。日本はアメリカからの兵器購入することになっていて、それはFMS(「Foreign Military Sales」即ち「対外有償軍事援助」と訳されている)方式と呼ばれるものである。つまり、金額はアメリカ軍事企業の言いなりで値切れない、前金で一回払いで、メインテナンスも修理も日本でしてはならない。こりゃ有り難いものである。アメリカの軍事産業はこれほどありがたいことはない。そのために、その為予算を越えたものはローンの未払として累積されることになる。
いわばリボ払いである。先送りにされた金額は累積され、謝金の支払いとなる。

 このFMS調達額が第二次安倍晋三登場以後増え続け、日本の防衛予算総額を押し上げている。高度な兵器を購入するためだけではなく、アメリカが吹っ掛けた価格を交渉することなく受け入れるからである。オスプレイはイスラエルンほぼ倍額で購入し、中止になったイージスアショアは3倍近い価格で買うことになっていた。しかもメインテナンスも修理も、日本は一切手出しは出来ない。
コロナ禍で世界は一斉に軍事予算を削ってコロナ対策にあてた。日本は増やす一方であったが、今度はロシアのウクライナ侵略を口実に、中身の検討すらなく金額の倍増を自民党は打ち出した。理由に挙げたのが、EU諸国がGDPの2%であることを掲げた。いいとこどりの良い加減なご都合主義である。
軍事増強すれば、周辺国は強く反発することになる。日本が強く反発しているように。国家が戦力を競うばかりの論理を、安全保障という言葉で包んで軍事増強をする。
安倍晋三は世界を俯瞰するとか言って、金をばら撒いて来たが、中国と韓国には足すら向けなかった。無視された北朝鮮は核とミサイル開発に手を出した。北朝鮮は暴発国家も知れないが、決して侵略国家などではない。先人の苦労を台無しにして中国に良いようにされた。これこそが安倍晋三の思うつぼである。
戦争は軍事増強によって引き起こされるものである。日本国憲法の理念が今こそ求められるというものである。
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ロシアの優位性を主張し続ける限り和平の道は程遠い

2022-06-18 | プーチン

プーチンがウクライナのEU加盟を容認発言をした。軍事同盟のNATOと異なり、経済的つながりのEUならいいだろうということである。プーチンは軟化したのだろうか、それともウクライナ侵略にてこずっている焦りなのか?とはいってもEUに加入するということは、より一層西側とのつながりを強くすることになる。
外に向けては相当突っ張っているが、ウクライナ侵略が大きな経済負担になってきていることを、プーチンは認めざるを得なくなっているのであろう。
一説では毎日1兆円の経費が掛かるということではあるが、今を乗り越えられたとしても、ロシアは経済回復に20年の時間を要するであろう。実際はそれ以上か、経済制裁によって回復不能なのかもしれない。
親ロシア派の人ですら、ウクライナが声をかければロシアは和平に乗ってくると分析している。戦争は勝利することが目的である。現代の紛争や戦争はどちらかの一方的な勝利はまずない。そこで和平交渉となるのであるが、どちらかの勝利ということはなく、双方負けなかったという落としどころを見つけ出して、和平といういわばヤクザの手打ちが行われる。
プーチンは勝利ラインを東部の占拠に落とした。ゼレンスキーにとってはこれすら認めることの出来ないことである。さらに加えて、クリミアの奪還も口にするようになっている。
親ロシア派の評論家たちは、和平のハードルを高くしたゼレンスキーに戦争責任を押し付けている。今交渉すれば死者を増やさなくて済むというのである。国家総動員をかけ、西側諸国から強力な儀軍事支援を受けているゼレンスキーが認めるわけがない。
ロシア・ウクライナ戦争の泥沼化は当分続くであろうが、結局はロシアが撤退しなければ収まることはないだろう。軍事的な制圧を行っても、侵略地の維持継続には膨大な経費が掛かるし、西側の経済制裁は止まないだろう。
ロシア軍が制圧したマリウポリの町の民家や集合住宅の、ほぼ9割が破壊されている。国連は住民は子ども70人を含む1,348人死亡したとされるが、実際は数千人に及んでいるという。幾人もの死者が路上に放棄されたりしたままである。こんな状態を軍事制圧ではあるだろうが、占領地にしたとか、請われた軍事侵攻などと言えるのだろうか。
折角のミンクス合意が履行されなかったのを、何処もウクライナとロシア両国を咎めもしなかった。本来なら国連が仲介するべきであるが、代わるべき組織や国家がどこにも存在しないことが不幸を大きくさせたといえる。
ウクライナに対してプーチンは、国家としての独立性を認めなかった、従属国家としての押し付けがある限り軍事制圧しても意味がない。
結局はどんな形にせよロシアの撤兵がなければ、和平か和平もどきしか戦争は止められないだろう。
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人が建設した原発が事故を起こしたのであれば、その会社と許可した国は当然の責任がある

2022-06-17 | 原発と再生可能エネルギー

今日、東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが、国と東電に損害賠償を求めた4つの集団訴訟について、最高裁は、国の責任を「認めない」とする判決を言い渡した。原発事故で、国の責任について最高裁が判断するのは初めてである。この種の裁判は残酷で30件ほどあるとのことであるが、最高裁判決は重く影響を与えるであろう。
今回は、群馬、千葉、愛媛のほか福島県内外に避難した住民らが、生活基盤が変わったりふるさとを失ったなどと、国と東京電力に損害賠償などを求めているものである。高裁段階では群馬以外の3件で国の責任が認められていた。東電の賠償責任については今年3月に最高裁で確定し、賠償総額は4件で計約14億円なっている。 
今日最高裁は、福島第一原発に押し寄せた津波について「想定されていた津波よりも、規模が大きく、方角も違っていた。仮に、国が、規制権限を行使して、東電に必要な措置を講じさせていたとしても、今回の事故は避けられなかった可能性が高い。」と結論づけた。
原発は人が建設した人工の構造物である。地震などの自然災害とは異なるものである。そこで事故が起きたなら、しかもそれが想定外、想定を上回るものであるなら、建設したものに責任がある。想定の仕方が不十分であったというだけである。安倍晋三は鼻でせせら笑って否定しておきながら、想定を全面否定していたではないか。
不思議なことに、原発そのものが非合理的であり、非人道的である危険な施設であるという争いはないのか。つまり事故が避けられないとの結論の前に、原発がなければこのような事故にはならなかったとの結論は、どうして引き出されないのか?
つくづく日本の司法は、重要な場面で権力の側に立つ判断しかしない。
金がどんどん入ってきて住民が浮かれていても、生涯かけて原発建設に反対だった楢葉町の人がいたことも忘れてはならないことである。

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戦争の元は、今だけ・金だけ・自分だけである

2022-06-16 | 農業と食

日本の農業が崩壊寸前であり、農村は疲弊の極にある。これは国が農民に農業を放棄させたからである。その根幹の思想が、「今だけ・金だけ・自分だけ」を基本思想で推進したからに他ならない。
これは東京大学農学部教授の鈴木宣弘先生の言葉です。この言葉はある講演で用いると評判が良かったので使うようになったの先生はおっしゃられていた。鈴木先生の造語である。
しかし、「今だけ金だけ自分だけは」資本主義の本質を見事に言い当て、か細くなった人々の倫理観に強く訴える見事な言葉である。
経済効率だけを優先し、短期的な成果で自分だけが潤う、こうした経済活動あるいはそれを支える政治体制は、国境をも超える。
農家は一方的に所得を増やしている2,3次産業に追いつけと号令をかける。農家は規模拡大や効率化のために投資はするし、いつの間に農薬と化学肥料大国に膨れ上がった日本は、いつの間にか伝統的な農業を放棄し、世界最小の非有機農業国になってしまっている。
消費者には国産食料安全の神話を流し、農機具と農薬化学肥料を押し付け、行き詰るとスマート農業なる言葉で、農機具メーカーを更に振興する。日本の農業政策は、農業周辺産業を潤して農民にも消費者にも行き届かず、徒に農業予算はばら撒かれる。
農家には残された選択肢は少なく、単作大型農業に手を出す。結局機会と農薬に頼る大型農業は、労働生産高は上がるものの、土地面積当たりの生産量は小農にはかなわない。結局は価格差によって輸入物が勝ることになる。
農業の成長を求めることが間違っている。農業に単年度の収支を優先させれば、機械や農薬に依存することになるが、それが国の農業政策の目的でもあった。
今だけ金だけ自分だけは、新自由主義市のものである。それは国家に対しても言えることであって、今だけ金だけ自国だけは、プーチンの戦争理由にもなったのである。だから戦争は武器で起こすものではない。だから武器を起訴って見ても、平和にはなることができないのである。

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円安に打つ手もないアベノミクス疲弊後の日本

2022-06-15 | 石破茂

アベノミクスの金融緩和政策の傷が露わになってきた。このところの円安が止まらない。自由経済であるりながら、自国の大企業を守り通せば政策基盤が安泰とばかりに始めた、安倍晋三のアベノミクスは真っ先に円安を引き起こすことに取り組んだ。
輸出産業は消費税まで免除され安倍政権を支えた。もう一つが株主たちの懐を満杯にしたのである。企業減税を消費増税で穴埋めする形で、税収の目減りを支えたが、圧倒的な格差を生んだのである。
2%のインフレを、クロトンこと黒田東彦日銀総裁はこの10年言い続けてきた。言い続けてきたというのは、全く達成できていないからである。むしろ実態はこの逆でマイナス成長であったが、経済指標を調整することで乗り切った。事実上の改ざんであるが、
日本は緊急緩和策のほぼゼロ金利を続けるが、世界はインフレ抑制で金利は2%台と、ほぼ3%日本は低く円安を支え続ける。アベノミクスの失敗が継続的に、円安を招くことになっている。
都合の良いことに、絶妙のタイミングでコロナ禍とロシア・ウクライナ戦争が始まってくれたので、何もかもこの二つの事件の中に放り込んで、こいつらのせいにしてしまう。安倍晋三は党内のアベノミクスの否定者を睨みつける。
しかし、この二つ世界的事件による経済的ショックを、アベノミクスで弱っている日本をさらに疲弊さす。アベノミクスの残滓の経済対策では打つ手もなく、円は一方的に安くなるだけである。
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ヨーロッパに民族の血統というものは存在しない

2022-06-14 | 民族
上の図は、2021年時点の最新のゲノム解析によって行われた新石器時代から青銅器時代(概ね5000年前)になるころの、ヨーロッパ地域での人(ホモ・サピエンス)の拡散状況である。すでに、ホモ・サピエンスと交雑していたデニソワ人もネアンデルタール人も、絶滅して久しい。
以下は、人類学のゲノム解析の国内第一人者の、篠田謙一著:「人類の起源」古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」中公新書:1,056円(税込み)を引用したものである。
シークエンサー(アミノ酸配列決定機器)の劇的な発達によって、ゲノム解析が急速に進んだ。これまでの人類学が形態や風俗などでの推測の域を出なかった歴史は、科学的に否定されたり決定される時代になったのである。
青銅器時代が始まるころ、ポントス・カスピ海草原のヤムナヤ文化が西に拡散していった。ポントス・カスピ海草原とは、上図大きな斜線地域の東アジアのステップ地帯である。
その中枢となったのが、現在のウクライナで牧畜を主体とするヤムナヤ文化である。ヤムナヤ文化は、車や馬を利用することで牧畜文化が農耕文化を凌駕し急速に拡散し、ヨーロッパ文明の礎を築いていった。多くは北東、中部ヨーロッパに分布し、縄目文土器文化と呼ばれる。
現在に続くヨーロッパ人の文化や地域差は、基本的にはこの青銅器時代(5000年前)の農耕民とヤムナヤ文化の混合の仕方に起因するものでしかない
『人々の持つ遺伝子は、歴史の中で複雑の絡み合っていて、「民族の血統」などというもの実体などなく幻影にすぎない。』と篠田氏は断じる。
かつて今では存在すら危ぶまれるアーリア民族なるものの、優位性を口実に、ユダヤ人を大量殺害し周辺国を侵略したヒトラーは、非科学的な思い込みでしかない。
全く同じように、今日のプーチンのウクライナ侵略理由に根拠がなくなる。それよりヨーロッパ文明の揺籃はウクライナだと聞いたら腰を抜かすだろう。それとも承知の上かもしれないが。
民族の純潔性などというものはせいぜい数千年前のものでしかなく、科学的に分類不可能なものである。しかし、風土が生んだ文化や歴史や宗教は、国家を作り制度や経済を支え、人々の心の拠り所になっていることまでは否定してはならない。
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戦争の犠牲者はいつも弱者である

2022-06-13 | 戦争

力学で動く社会は必ず弱者を犠牲にする。それが最も顕著になるのが戦争である。住居を追われ母親とともに異国で生活をする子どもたちは新たな環境に慣れるわけではない。心を傷つけロシア軍に追われ爆撃の悪夢に怯え、笑顔をなくす子どもたち。国外に逃げたウクライナ国民は700万人を越えた。ロシア支援の馬鹿ジャーナリストは、ありえない数字だと主張する。
生きている子どもはまだましである。判明しているだけで262人が死亡しているが、楽観的数字である。ロシア兵にレイプされ人身売買される少女たち。戦争の傷は際限なく子どもたちに広がり深く深刻である。(NNNドキュメンント22)
子どもが描いたプーチンとロシアへの精いっぱいの怒りの絵

ノーベル平和賞作家、スベトーラーナ・アレクシェーヴィチ氏はNNKのインタビューに自らの体験から、ロシアの侵略を怯える記憶の中から語っている。
傍受された電話交信のやり取りに次のようなものがあった。「まま僕、ハリキュウ攻撃して瓦礫にしてしまった。」「何言っているの、ハリキュウは彼方のお婆さんの故郷だよ。プーチンがそんな馬鹿なこと命じるわけないでしょ。あなた嘘ついているの。」というのである。
ロシアはまともな情報を持っていない。ロシアは昏睡状態の中にある。
このロシアの侵略は21世紀のもっと恐ろしい記憶として語られることになすだろう。プーチンは大ロシア主義に取りつかれている。自国民の優位性を誇ることはファシズムの兆候である。
プーチンはワイマールコンプレックスの中にある。即ち、第一次次世界大戦で戦勝国がドイツに課した膨大な賠償金は、復讐を熱望する国民によってナチズムを支持するようになったが、これにプーチンを重ねることができるというのである。
人々は自由を求めるが、自由はやってくるものではない。得られた自由の使い道を知らない。
権力を握ったプーチンは、ダークな人たちと手を結んだ。周辺の哲学者や経済学者や宗教者やエリートたちをプーチン支持者で固めるようになった。私たち民主派を攻撃し始めた。
戦争をした人たちも傷ついている。ロシア兵は戦争の理由を知らない。このことは、彼女の、「戦争は女の顔をしていない」(岩波書店)は証言文学という新たな、一般人から見た戦争の恐ろしさの中で語られている。22年前の彼女のNHKドキュメントに、アフガニスタン帰還兵の精神を病む兵士の哀れな末路が登場する。
戦争は権力者と豊かな資本家のものでしかなく、犠牲になるのは敗戦国も勝利国も、最も弱い一般庶民である。

政治はいつも戦争の理由を理由を探している。政治は愛国心を煽りいつも相手が悪いと言い続ける。軍事予算を欠かさないために敵国を罵倒する、敵国がなければ作り上げる。戦争は最も金が動く公共事業である。
戦争理由を政治に語らせてはならない。戦争は人殺しであるからである。
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穀物の高騰は日本に食料自給の向上を認識するきっかけなら

2022-06-12 | 農業と食
日本の食料自給率は今や37%即ち63%の食料は海外に依存しているのである。
上図は10年ほど前の資料を基にした、農水省が制作した図である。食料の自給率はカロリーで計算される。魚などはそのままの数字が自給率としてよいが、数段の経過を経て生産される畜産物は全く異なる。
例えば、鶏卵はほぼ100%自給されている。国内産である。ところが、飼料の95%は輸入されたものである。カロリー計算では、生産された鶏卵のほぼ8倍のカロリーの穀物が投与される。鶏卵はまだいい方で、牛肉は最悪である。この表では、40%は自給されているが、国内飼料に依存するのは、11%である。通常の牛肉はほぼ30倍のカロリーの穀物が投与される。サシの入ったAランクになると80倍ほどにもなる。
穀物はほぼアメリカ産の輸入物である。最近は熱帯雨林を潰したブラジル産が増えてきている。飼料用穀物はどのような品種であるかも作付け方法、使用される化学肥料も肥培管理も全く解らない。すべてが遺伝子組み換え作物ではあるが、表示義務が食料でもなくない。
飼料用の穀物はほぼ2000万トン輸入されているが、これによって得られる畜産物のカロリーは10分の1程度でしかない。これ等の穀物はかつては人と競合した穀物である。日本の場合は無関税で、安価に輸入される。
安価な穀物を大量に給与することで、家畜は発病寸前まで追い込まれ、肉や卵や乳を大量に生産する。家畜は短命になるし、発病も珍しくないし、国費で保障される鶏の伝染病は間断なく起きる。健全な飼養管理の家畜は、素tレスもなく健康で長命である。
安価な穀物は高価な畜産製品を生産するためであるが、2000万トンの輸入穀物は食料自給率を極端に下げている。(多分10%ほど)
ロシアのウクライナ侵略で世界の穀物価格が異常に上がっている。プーチンの横暴な戦争であるが、食料にボケた感覚しかない日本人にとって穀物の重要性を認識させる効果はあった。穀物は高いだけでなく、手に入らない状況になれば、自給する重要性やこれまでの農政の誤りを知るきっかけになってくればと思う。消費者は今まで安価な畜産物を享受していた実態を知ってもらうしかない。
乱暴で環境を破壊する工業型畜産業は、アニマルウエルフェアの観点からも、温暖化対策などからも、時を追って淘汰さるべきである。穀物の高騰には、人類にそうしたことを認識させる効果もある
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羅臼港

春誓い羅臼港