岸田文雄が今日(14日)、自民党総裁選への不出馬を表明した。多くの議員がお国帰りの中で、議員たちにとっても唐突の発表に、政権内外で驚いたに荷がいないが、多くの人達は納得しているだろう。ようやく辞めるかという感覚の方が強い。ズルズル感が強い。
多くの担当記者は、何をしようとしているのか伝わってこない指導者という意見が多い。
岸田は、自民党が変わったと解り易いと述べているが、支持率低下そのものを述べているのだろう。責任をとることに些かの躊躇ないと言ってはいるが、政治資金規正法改正では、大きなザルの目をさらに広げた感がある。
結局政治と金ねについて、岸田は何らかの改革をしたのだろうか、事実関係を明らかにかにしたのだろうか?自分が下りることで、刷新感が生まれるというのであろうが、実質的に何もしていないことを認め放り出したのである。
最後まで無責任な男といえる。
やったことが何もないわけではない。防衛予算を内容の検討もせず、43億円にするという、軍事国家への道は開いた。そして原発促進の道筋はつけた。
要するに、やるべきことはほとんど静観したままでありながら、ろくなことはしていないのである。
広島出身の議員でいながら、核兵器禁止条約に全く感知しない。選挙の顔にもなれず退くことになる。
なんと、翌日の「玉音放送」当日の8月15日に自衛隊を指揮する防衛大臣が靖国神社を参拝する暴挙に打って出る無茶苦茶。
右翼国粋主義者の「悪くなかった日本」とは、第二次世界大戦勝者のアメリカの正義を否定する(アメリカに喧嘩を吹っ掛けている)との当然の常識が無い。
『永続敗戦論』で白井聡はマルクスの『歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として』を引用して、『日本は、敗北に終わった筈のあの戦争を戦い直すだろう』との、目もくらむような恐ろしすぎる予言を行っている。
(ただし、白井聡は『日本は戦争を戦い直すだろう』としながら、日本の右翼には再び対米戦争を起こすだけの『度胸がない』事実も同時に指摘している)
敗戦した日本の恥辱を今のように『戦勝国として振舞う日本』に確実に変換する為には、論理上は戦争して勝つか、勝てないまでも五分五分の引き分けに持ち込む以外に方法が無いのである。
(今のような『日本は悪くなかった』と勇ましく『口で言っているだけ』のネットウヨ路線は、火に油を注ぐ愚か過ぎる挑発行為であり『悪い日本』とのジャパン・バッシングが強まることはあっても弱まることは無い8月15日の防衛相靖国神社参拝で、与野党とも大騒ぎになっています