
上のマグカップには、「中米対等関税戦」と書かれてあり、その下には参戦記念2025年4月と書かれている。蓋がついているからお茶を飲むためのものである。中国は意気軒昂であるが、発売早々販売禁止になったようである。
中国は自称社会主義国家であるが、やっていることは全く資本主義経済である。経済活動にあっては全く新自由主義体制と言って過言ではない。ところがその上に国家があり共産党が存在する。国家に不都合があると、国は一気に統制国家の顔となる。国家にとって、というより共産党体制に不都合があると、一気に統制国家になる。経済と軍事それに反(中国)共産党のことについては、容赦すらない。
アメリカがというよりトランプが仕掛けた関税戦争である。国が受けて立つと言った以上は、徹底した戦いをするである。統制国家にいくら経済力が強かろうが、アメリカが勝てるわけがない。
中国は(漢族に限ってではあるが)3000年余の歴史をもつ国家である。アメリカは僅か200年の国家である。勢いと金の力で勝てるわけがない。恐らくその気になれば、中国は何でもやってくるだろう。
昨日早速トランプは、関税はスマホとコンピューターは除外すると言ってきた。これはトランプのほぼ敗北宣言とみてよい。トランプはスマホの部品の80%が中国で作られていることを知ってしまったのである。こりゃいくら何でもここには関税かけられない、気が付いたのである。知らなかったのだ。中国は率直に謝ったらと皮肉を込めて軽くコメントしている。
4月になって、米34%(2日)→中40%(3日)→米84%(8日)→中125%(9日)→米145%(11日)と目まぐるしいが、中国はアメリカ製品が入ってこないので、これ以上はアメリカの相手をしないと述べている。
こころある人は気がついているであろう。トランプは政治に関して無知であることを。
トランプには経済の知識もなければ、政治家としての力量もないことが、この関税騒ぎであからさまになった。
関税の何かも知らずに、関税の嵐を世界に吹きかけた。一律関税をかけたことでもわかるが、その理由が一般企業の赤字感覚の言訳でしかない。
トランプ関税に市場が反応し、ダウ平均株価も、通貨も、国債も急落をした。とりわけ国債の急落はトランプは気にもかけなかったのだ。取り巻きが一計を案じ、事前にトランプがその番組を見る準備して、トランプが信頼する経済学者にテレビで喋らした。国債が下がって深刻であると。それを見たトランプは慌てて90日間の関税を据え置きを発表した。この男はこんなことすると、国の信用が下落しインフレが起きるということさえ無知であった。
この男は後4年も大統領をやるのだろうか。、アメリカにはこの間、中間選挙があるとはいうものの、政権の失政を咎める方法がない。絶対的権力者をこの間裁かれることもない。アメリカの大統領制は民主国家のものではない。
