菅直人が期限迫る首相の席にしがみついている。若い世代に引き継ぐと記者会見した(辞めるとは言ってはいないが、マスコミは辞めると報じた)その後、なんだか小刻みに出す小道具が、妙に菅の延命に効果的である。
脱原発を言ってみたものの、閣内でも不統一であったお陰で「私的な考え」に封じ込めてしまった。これが、誰も反論できずに独り歩きしている。結構広い範囲で論議されている。
再生可能エネルギーにしても、最後っ屁にしてはかなり論議されて、形が見え始めているような気がする。2次補正もちょっと躓いたが、なんだか通ってしまった。
そんな中、路上で女性とキスする写真を撮られた、中井前国家公安委員長が北朝鮮と接触していたことが解った。通訳を連れて行って、ばれたようだが、なんとも不用意な男である。
この男は、菅直人の命を受けて、北朝鮮訪問を画策したようである。勿論、小泉純一郎の訪朝を意識したものである。小泉の場合は、水面下で田中均という男に24回も交渉させている。隠密行動も拉致者を帰国させたりと、政治的に成功している。小泉に支持率は急速に上がった。
菅直人が起死回生の訪朝を画策したのには、もう一つの根拠がある。彼がこのところ産経が熱心に報道している、北朝鮮系の政治団体への、多額の政治献金問題がある。
北との水面下のつながりを、利用したのではないかと思われるが、それも功を奏しなかったようである。米朝会談が進む中、政治的根拠も双方とも手土産になるものもないだろう。相手にされなかったのが実態であろう。
菅は予算委員会で突っ込まれて、目処が経つと身を引くと言っているが、その割にはこうした小道具が妙に、菅の延命に手を貸しているようである。この人いつ辞めるのだろう。