11月14~21日まで、静岡県沼津市で第36回世界技能五輪が開催された。日本が圧倒的な成績を収めた。
47の職種に世界各国から、813名が参加した。日本は16個の金、5個の銀、3個の銅であった。2位の韓国が11個の金、3位のフランスが4個の金であることを見ると、圧倒的な総合優勝である。
旋盤、溶接、板金、造園、電子機器の組み立てなどに圧倒的な力、技術を日本は見せ付け た。日本の最高得点者は、洋菓子製造の新潟県の大島千菜さんであった。
日本から職人がいなくなったと言われるが、まだまだ見捨てたものではない。大量生産・機械化・安価な使い捨て商品の氾濫する中で、嬉しい誇ってよいニュースである。この国に職人気質は受け継がれているのである。
日本は、手先の器用さと物まねとも言われる、出来上がった物を便利用に使いこなしマイナーチェンジさせる器用さを持っている。これは、豊芦原瑞穂の国の農民気質が培ったものである。それらを失っていないことに安どする。
その一方で、ほとんどのメディアが技能五輪の結果を大きく報道しないことに、憤りすら覚える。この間も、防衛省を巡る報道や、香川県の3名行方不明報道に大きく時間を割いているばかりである。
日本の報道には、自主性も独自性もないのだろうか。何が大切なものであるかの判断能力がないのである。一般人が興味を持って見たがるものばかりを追いかける。