北朝鮮がまたまたミサイルを発射した。今年になって、僅か一月で7回目である。日本国民の多くはあきれているだろうが、政権側も報道も大騒ぎをしている。国民を飢えさせてまで軍事開発かと。
北朝鮮が核開発を止めミサイルを放棄した時期があった。何故北朝鮮が国民に食料を与える前に、ミサイルをポンポン上げるのかを考えるべきである。金一族の威信のためではあるが、見せかけとはいえ金正日は、核とミサイルの放棄を条件に交渉に前向きだった。見せかけだけであろうが、トランプとは中身のない会談を繰り返していた時期、金正恩は核もミサイルも動きはなかった。
北朝鮮なりの論理はあるだろうし交渉を、形だけでも進めるべきである。
何故北朝鮮と交渉の姿勢さえも見せようとしないのか。日本の自公政権は北朝鮮が適当な悪者でなくてはならない理由がある。
迎撃ミサイル基地(イージスアショアなど)などの、数十億円するビジネスチャンスに垂涎のアメリカ企業と、そのおこぼれに預かろうとする、日本の軍事産業にとって北朝鮮がいい子になってはたまらんのである。
2017年の総選挙に、北朝鮮危機を根拠に安倍晋三が解散理由にもした。秋田や新潟の小学生たちに、頭を抱えてミサイルに備える訓練もさせた。お笑いである。
今年の北朝鮮ミサイルを見ていると、日本海側ににずらっと並べている原発は恰好のターゲットである。音速の10倍になるミサイルなら迎撃は不可能である。列車とか潜水艦からの発射など迎撃どころか、敵地攻撃などお笑いの話である。
納税者にとって、超高額な迎撃ミサイルなどアメリカから購入するより、どれだけ条件つけられたとしても、すっかり飲み込んで交渉する方が安上がりに決まっている。人殺しの兵器の開発にやっきになっている自公政権が、いかに馬鹿げているか、冷静に考えるとわかるだろう。
日本はといと国防費をドンドン上げて、自民党の政調会長などは現在の倍にしろという。その一方で、貧困層を倍増させる。金正恩の愚行を笑えないだろ。