そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ説明不足だ

2006-10-31 | ゲノム編集

BSEに関する10月29日のブログに少々誤解を招く内容がありましたので、補足しまPhoto_41 す。BSEの全頭検査を行い、ゼロリスクを目指すのは無意味だという意見があります。経費の無駄遣いだと、国もこうした意見に沿う形で全頭検査を止めました。現在は、各地方自治体が「自主検査」という形で、全頭検査を行っているのです。国は、全頭検査を放棄したのです。

BSEの確定診断は、脳にある異状プリオンを化学的反応で検出する検査に加えて、脳を病理学的に空包を見つけることで補足しています。

この異状プリオンにたいして、生体は異物としての反応をしません。抗原抗体反応がないために、生前の診断はできないのです。将来とも難しいのではないかと思います。

この異状プリオンは、口から取り入れられて消化管から吸収されます。3年ほどして脳にPhoto_42 至り、空包形成(スポンジ様、海綿状の脳)をします。その間、脳脊髄に至るため、屠場で指示通りの解体を行なえば20ヶ月だか30ヶ月以下の検査は不要というのが、政府のお抱え機関、学者の意見です。

しかし、腸管からすぐさま脳脊髄に、核酸のない蛋白物質でしかないプリオンがすばやく至るとは思えません。つまりその間には、生体のどこかに異状プリオンがあるはずです。全頭検査は、ゼロリスクを目指す我侭だという論拠はないのです。全頭検査でもリスクはあります。止むを得ない事だと思います。

肉骨粉からは異状プリオンは検出されていませんが、英国の20万頭のBSE発生から見ても、肉骨粉は原因だとは思われます。しかしながら、今までの経過を見ていると、肉骨粉だけでは、発病の全てを説明するとは到底思えないのです。

私は乳牛の臨床獣医師です。消費者の安全もさることながら、牛の健康に関心があります。原因が究明されない限り、不治のBSEの予防はもとより、酪農家の指導もできるはずがありません。

現在の、全頭検査とあわせて個体識別が徹底されることで、はじめてそれらが可能になるかも知れないのです。

原因の究明を放棄して、「発生したら金は出すから、悪いようにはしないから」とする姿勢はこの国の農政に一貫しています。

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こりゃ京都じゃないゼ

2006-10-30 | 世界遺産

京都の兄が病気で入院したので、見舞いに行った。京都は私が育ったところである。兄の入院する病院は、郊外の西山の方にあった。ここは、高校の親友が結核で入院していた病院であったことを思い出すのに、かなり時間がかかった。

結核療養所は、何所も町外れにあったものである。自転車で友人を見舞いくのに、かなり時間がかかった。田や畑を越えた丘陵の中腹にこの療養所があった。自転車をこいで登った病院からは、京都の町が遠望できた。田園風景の彼方に京都の町並みが広がっていた129130014 のである。

ところが今は、病院までは郊外の住宅地を抜け出てやっと辿り着ける、町に中に埋もれたようになっていた。往時の風景はほとんどない。

それは近郊ばかりではない。病院から見渡す京都の町が、周辺に乱立するビルディングがコンクリートの壁となって、見えないのである。

ところで、京都は世界遺産に指定されていたはずである。観光開発に京都の町は、古都061026_4 としての風情が急速に喪われつつある。とりわけ、周辺は古都の風情や面影は全くない。

左のような街中で見つけた、下町の光景に少々安堵したが、それは、多分時代に取り残されたとか言うような理由で、そのうち取り壊されることになるであろう。

知床も、同じく世界遺産となったがやがて、人間生活の不便さや経済効率などから、破壊されてしまうことになるであろうか。杞憂であれば良いが・・・

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こりゃ早とちりかも

2006-10-29 | ロシア

Anna_politkovskaya_assassinata_la_voce_c 9月29日の本ブログで、三井物産、三菱商事などが出資するロシア・サハリン州の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の工事が、環境保護のためにサハリン2が停止されることを、前向きに評価した。どうやら、それは私の思い過ごし、ロシアの過剰評価になってしまった感を拭いきれない。

最近になって、ラブロフ外相がどうやらサハリン2は自国の力でもできるなどと発言し始めた。ロシアは海外資本の排除と、資源ナショナリズムを強く打ち出してきている。このところの、経済成長を背景に天然資源の国家管理を行おうとしている。Anna_politkovskaya_assassinata_la_voce_c_1

外国資本の呼び込みを行ってきたこれまでと、大きく方針転換している。

このところのロシアの強権政治は目に余るものがある。ノルド、オストの大量殺戮、オセアチアのベスレンでの小学校での強行突入、オレンジ革命の妨害、そしてアンナ・ポリトフスカヤの暗殺とほとんど恐怖政治に近い状況にある。

Anna_politkovskaya_assassinata_la_voce_c_2 とりわけ、9、11以降はアメリカの対テロ政策を当然のように支持した。国内のチェチェンなどの独立派を抑えるためには、テロは最高の抑圧方法である。反政府勢力を「テロ」とするだけで、論議の必要もなければ正当な評価の必要もないからである。

そのロシアは、現在中国とはかつてないほどの蜜月状態にある。サハリン2の一方的な中止は、環境保護をお題目にした、ロシアの資源ナショナリズムの台頭なのである。

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狂牛病かBSEか?

2006-10-28 | ゲノム編集

今では多くのところでBSEと呼ばれてはいるが、当初は狂牛病と一般的に言われていた。狂牛病は狂犬病を想起されるため、印象が良くないと獣医関係者からは敬遠されてPhoto_39 はいた。

狂牛病は、20万頭ほどの感染牛をだしたイギリスで”Mad Cow Desease”といわれていたがその直訳である。狂犬病は”Rabies”と英語では言われ、犬が極めて凶暴になり噛み付き人にも感染させる。水などにも驚いて暴れるために”狂水病”とも言われる。

ところが、狂牛病は脳そのものがいかれて、むしろ感覚が鈍くなる。同じく狂っているようでも、症状が全く逆である。最近になって、狂犬病の感染者が80名ほどあったとの報道がある。ヨーロッパでは、いまだに怖い病気なのである。

BSEは、牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy)の訳である。ここで注目願いたいのは「脳炎」ではなく「脳症」なのである。プリオンは、異種蛋白ではないため、脳には炎症が生じていないのである。脳の異常な出来事にしか過ぎない。

これが良く解っていない、もしくはプリシュナーの新説では明快ではない。異物反応がなく、炎症がないために生前の反応が難しいことになる。死んでから、脳閂部を取り出して検査してはじめて診断できるのである。

狂牛病を表現方法として用いるべきだという方も少なからずいる。そのほうが、一般の人にはインパクトがあるかもしれないが、牛以外のプリオン病の異種間の病名の統一のためにも本来の牛海綿状脳症とするべきだと思う。

この厄介な、牛海綿状脳症の原因はほとんど解明されていない。プルシナー説は、牛の脳に起きた結果の解説でしかない。

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そりゃ既成事実化だろ

2006-10-26 | 朝鮮半島

アメリカのライス国務長官が、北朝鮮を除く6者会議のメンバーの5カ国を駆け抜けた。ほ02_op_rice_recipe01_4_2North_korea_has_finally_moved_ahead_with んど成果が見られない。日本のお坊ちゃまたちは、うちが一番早く来てくれたなどとお喜びのようではある。

国連決議の履行に当たっての最も重要な立場にある中国からは、何の保障も得られていない。レバノンを巡って中東を走り抜けて全く成果がなかった、ライスであるが今回も同じである。

これで、中国が多分北朝鮮の2回目の実験を止めたこと以外の変化は何もない。結局は、核保有国北朝鮮の厳然たる事実が残るだけである。北朝鮮は初期の目的を達したといえる。

5者(米国、中国、韓国、ロシア、北朝鮮)が最も恐れるのは、日本が核保有国になることである。日本以外が核を保有したところで、それほどの脅威にはなるはずがない。

そんなことに考えが及ばない、坊ちゃま政治家たちは核保有の論議を促す始末である。Photo_38核拡散条約は、主要5カ国の我々以外は以外には核を保有してはならないという、なんとも身勝手な条約なのである。

日本は、核保有がどの国であっても反対する立場を鮮明にしなければならないはずであ る。核兵器を大きな武器としか考えていない、裕福な幼少期を過ごしたお坊ちゃまたちに、戦後の日本が歩んだ道など知る由もないのである。

そして北朝鮮が核保有国のとしての事実が残り、日本の右寄りの連中にとっては、何かと都合の良い構図がここに生まれたことになる。

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そりゃ酪農家のためにならんだろ

2006-10-23 | アニマルウエルフェアー

Photo_37 1960年代までの日本の畜産は、人が食べることのできなかったものを家畜に与えて肉や卵や牛乳を生産していました。家畜が食べるものは、人とは競合することがありませんでした。

農家が生産に関わらない、輸入穀物を給与する便利なスタイルが、その後出来上ってきました。これで、畜産農家は規模を大きくすることができ、個体の生産量を高めることができました。これには、当然多額の投資やPhoto_36 技術、質の高い労働力が求められるようもなったのです。

穀物輸入業者の戦略がここにあります。今や、先進国の消費する穀物の半分の量は家畜が食べているのです。貧困国家の人間に販売するよりも、裕福な先進国の家畜のほうが経済力があるからです。

都会と農村の賃金格差を埋める手段として、大型化が政策的に推奨され、土地生産を上げなければならない米つくりや野菜農家から見ると、比較的簡単に畜産農家は、大型化ができたのです。アメリカの穀物販売業者と日本の農業政策が、今日の畜産の形態を作りました。

例えば、畜産農家にある技術もしくは設備をを提供したとます。それで、搾乳時間が大幅に短縮されて、2時間かかったものが1時間で終わるとします。するここの技術や設備は酪農家の労働軽減にとって、多大な貢献をする・・・・  というシナリオは見事01_5 に破綻します。時間が短縮された分、酪農家は牛を増やすのです。こうして、際限ない規模拡大が行われるのです。

技術革新(イノベーション)は大型化に貢献はしたが、酪農家に福音をもたらさなかったのです。大型化(1農場当たりの生産量)、高生産(1個体当たりの、肉、卵、乳の生産量)で家畜が、悲鳴を上げています。

鶏も豚も牛も命を削って生産をしています。日本の家畜ほとんどが発病すれすれの、不健康な状態にあります。「健康食品」を生産しながら・・・

拙書参照下さい。

そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問うそりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2005-10

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そりゃ考え直したほうが良いと思うよ

2006-10-22 | イラク

A_boy_throws_a_rock_at_a_burning_british イラクがどうも悲惨な状況のようである。今月のアメリカ兵の死者が、すでに70名を越えた。左の写真は、燃え盛るイギリスの車に子どもが投石している。すでに燃えている車への投石である。イラク人People_stand_by_a_pool_of_blood_on_the_s の、心情が見て取れる。

アメリカの侵略以来、イラク人は65万5千人死亡している。最近のラマダン時期になって、内戦状態が加速している。

右の写真は、17名が死亡した血の海を見入るイラク人たちである。17A_policeman_secures_the_scene_of_two_car 名の死亡事件だと、国内では大騒ぎになるはずである。人の命には、軽重がある。これくらいイラク人の死亡など、報道の対象にならないのだろうか。

この戦争の首謀者、ブッシュはここに来て、作戦の変更を考えているとする報道が見られる。どう見直すのかも良く解らないが、泥沼状態であることには変わらない。

尤もラムズフェルドは、いまだ頑強にこの戦争を肯定している。そろそろ考え時ですよ、アメリカさん。The_new_middle_east_bush_is_resisting_3思ったことが何一つ達成されていないじゃありませんか。

民主主義も平和も自由も達成されていません。ロシアや中国はアメリカが消耗して、信用が失墜する日を楽しみにしています。

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そりゃ日本の対応を見習うべきだろ

2006-10-21 | ゲノム編集

Photo_34 忘れっぽい日本人のために、ここでもう一度、BSE(狂牛病:牛海綿状脳症)についてもう一度・・・

全ての発生を、肉骨粉だけで説明するのには無理があります。現に日本で確認された29頭の中で、肉骨粉を与えていたのは一例に過ぎません。肉骨粉にこだわるあまり、ほかの原因を特定するのに障害になっている感すらあります。

BSEの病態はまるで解ってはいません。ノーベル賞学者スタンリープルシナーが提案し名前をつけた悪性のプリオンが、脳に沈着し、脳をスポンジのようにする、最終段階についてはあまり異論はありません。それに伴う診断も、現時点ではそれなりの精度はあるものと理解します。

ところが発病の原因が、肉骨粉とされていますが、これは20万頭ほどのBSE牛を出した、イギリスの状況証拠に過ぎません。多分肉骨粉が原因のひとつであることには、状況証拠から間違いがないものと思われます。

肉骨粉の中に悪性のプリオンが確認されたことはありません。肉骨粉給与による発病試験は、何例か成功例はあります。

悪性のプリオンが、身体の中に入って次々と正常なプリオンを換えるメカニズムや、脳に至るまでのことは何もわかってはいません。プルシナーの説明は、全て仮説にしか過ぎません。しかも今までの、医学の常識を覆す説なのです。

牛が30ヶ月で仮に発病するならば、その間に異状プリオンは身体のどこかにあるはずです。仮に、30ヶ月を越えてやがて発病する牛がいたとしても、その前にと殺された場合、BSEマイナスで消費者の口に入ります。身体のどこかに悪性のプリオンがあってもマイナスなのです。

全頭検査は、非科学的、ゼロリスク追求などと、政府ご用達の発言をする唐木とか言うセンセイがいます。全頭検査でもゼロリスクではないのです。

又、原因究明のためにはあらゆる場合を対象とするような、検査と牛の経歴の確認が前提になります。

その意味で、日本の地方自治体が行っている(国は放棄した) 全頭検査は必要なのです。何も消費者のためばかりではなく、牛のためにも、農家のためにも必要なことなのです。拙書「そりゃないよ獣医さん」参考下さい。

そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う

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今やイラクがヴェトナム化

2006-10-20 | イスラム

A_womans_relative_shouts_for_help_in_yar 北朝鮮に世界の目が捕われている間に、イラクが悲惨な状態になっていKillings_continue_unchecked_despite_secuる。今月はじめには、アメリカのイラク侵略以降、イラク人の死者がが65万人を超えたとする報告が出たばかりである。車爆弾の発生も今年に なって100件を越えた。

Us_troops_inspect_the_scene_of_a_car_bom今月になってアメリカ兵の死亡者が67名を越えたとのことである。過去最悪の兵士の死亡者をアメリカは抱えて、まさに泥沼状態である。先週末には2日で15人も死亡している。アメリカ国内でも、厭戦気分が大勢を占めつつある。

Theres_no_evidence_deposed_iraqi_dictato 更に、”犯罪者”サダム、フセインの裁判が思うようにいていなし。国内の状況を背景に、フセイン自身もいたく軒高で饒舌である。宗派間の対立と、旧バース党の攻撃を受けて、誰も関わりたくないようである。

早い話が、アメリカが掲げたことが何一つ思うようにいっていない状況にある。こ れを受けて、ブッシュ自身が「今やイラクはかつてのヴェトナムと同じ状態にある」とまで発言している。

北朝鮮の核問題は、中国の支援を得てアメリカは信用回復を目論んでいるようであるが、イラクは今や、ヴェトナムかしつつある事実に変わりない。

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こりゃ温暖化でなかろか

2006-10-18 | 労働者派遣法

041007_35今年、北海道の山の紅葉は何所も変であった。大雪山から始まる北海道の061010_35_1紅葉は、ほぼ低地まで下ってきた今日この頃であるが、どの山の紅葉も、10日ほど遅れているのであ 。

最初の写真は、2年前の知床羅臼岳である。右はほぼ同じ頃のもの今年である。明らかに紅葉の遅れが目立つ。

同じく次は知床の04101425061010_24滝であるが、2年前に比べると明らかに紅葉の遅れが見て取れる。更に水量が今年は著しく多い。

贔屓目に見ても例年よりも一週間は遅れている。

阿寒は優に10日以上遅れてしまっている。

例年の登山のスケジュールが狂いっぱなしである。勢い込んだ出かけてみると、例年と違った景色である。

雌阿寒岳の下のブルーが印象的な神秘の湖沼、オンネトーでは、ついに撮影の好機を逸してしまった。阿寒も同様である。いつま0019060930_1で経っても、赤と黄色のコントラストが、山肌を彩らない。全体にくすんだような感じで終わってしまった。短い年度での判断は危険であるかも知れないが、これも温暖化の1つの現象ではないだろうか。

写真はどれも私が撮ったものです。画面をクリックすると大きくなります。0032

060930_37

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そりゃないよ将軍サマ

2006-10-17 | 朝鮮半島

国連安保理の北朝鮮への制裁がなされた。その対北朝鮮禁輸品の核、ミサイルや戦車等の軍事物資に加えてなぜか「ぜいたく品」が、アメリカの強い要請で加えられている。なんとも奇妙である。

The_un_security_council_votes_unanimousl  今年6月、韓国の南北会談の席上に、フランス・ボルドー産「シャトーラトウール」の20年物があったことが確認されている。一本70万円ほどするそうである。

金正日の個人倉庫には、ワインが一万本ほど貯蔵されていると、脱北した担当ソムリエの証言がある。金正日のワイン好きは有名であるが、その他キャビアや年代物のコニャックなどの高Photo_33 価な「ぜいたく品」が、彼の周辺には溢れているそうである。

アメリカの制裁、金融停止は金正日の私的な購入資金を、閉ざす意味が強いとされる。「ぜいたく品」の禁輸は金正日個人を狙ったものであるが、大使館や中国などを経由すれば可能ではあり、実効の程は疑問視する向きもなくはない。

「ぜいたく品」は、高級幹部を引き止める手段にも用いられていた。物のない国にはうってつけの「エサ」であろう。物で人を釣る、なんとお粗末な独裁者であるか。

独裁者は、古今東西を問わず似かよってくる。美女をはべらせ、高級品を並べて宮殿のような所に住み、世襲制を引き周辺を親族で固める。封建時代の為政者たちはもとより、スターリンやチャウセスクやサダム、フセインそれに麻原彰晃も同じである。結末も似かよっている。

Young_people_dance_in_celebration_of_the 21世紀の時代に、こんな何の実績もない我が侭なオボッチャマを、「将軍様」と敬わなければならない、北朝鮮の人々は哀れでもある。喜び組みの美女を躍らせコニャックを飲み、周辺に親族をはべらす飛行機嫌いの将軍サマは、いずれ凋落しなければ国民が救われない。

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そりゃ改憲論者が勢いづくさ

2006-10-16 | 朝鮮半島

5a981 北朝鮮のわがままには困ったものである。自国の力を省みず、飢えた国民を放置したまま精神論だけで突っ走る姿は、どこかで見た風景である。先軍政治と呼ばれる現体制は、もはや核と精神論しか持ち合わせなFile_ikonos_satellite_image_of_the_yongbい哀れな貧国の姿を浮き彫りにしている。

国連の安全保障理事会で制裁案が決議されたが、わが国の改憲論者にとってはまたと ない機会を持ったように見受けられる。

臨検をどうするか、攻めてこられたら守ることができない、どうするというようなナショ ナリズムが危機感を煽って急激に勢いをつけてきている。中川政調会長に至っては、核武装を言い出す始末である。軍事力を強化すれば、隣国がこのように過剰にナショナリズムを勢いづかせることになる。

それは逆に見ても同じである。日本が核武装すると、韓国も含めた朝鮮半島はどのような対応をすることになるのか、全く考慮することにない発Photo_32言である。かつて日本から侵略された中国を含めた東南アジアがどのような反応をするか、客観的な判断すらない核武装論である。これらの国にも、中川と同種の連中がてぐすね引いて待ったいる。

北朝鮮のミサイル発射や核実験(双方とも根拠ある失敗説も消えてはいない)は、わが国の改憲論者に勢いを持たせる結果になっている。隣国の暴挙が、日本の安部政権の追い風になるという妙な構図である。安部政権にとっては、真にありがたい存在である。

これらの発言は結局”今の憲法では対応できない”とする下心が見え見えである。彼らの発言は憲法改悪のために地ならしなのである。

それにしても北朝鮮は困った国である。

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そりゃ本当のノーベル平和賞だろ

2006-10-14 | ノーベル賞

今年のノーベル平和賞Professor_mohammad_yunus_founder_of_gram バングラデッシュのムハマド・ユヌス氏が受賞した。彼が長年行ってきたことは、本当の意味での地域振興である。大きな組織や巨大な資本を有する財界などでは決して取り組めなかったことである。

弱者の銀行といわれる”グラミン銀行”を彼が、僅かの私財を投じて設立したのは1976年である。この銀行の特徴は、融資相手が農村の女性に限られていたことにある。社会的にも宗教的にも立場の弱い女性に、無担保、無利子で融資することで社会参画の機会と責任を持たせたのである。

融資内容も農村での生産分野に限られたもので、金額も決して大きなものではなかった。融資事業の相談や指導についてもきめの細かい取り組みをして、融資対象が広がり、次第Grameen_yunus_dec_04 に定着してきたのである。返済率も99%を実現していた。

エリート経済学者であったユヌス氏は、理論だけの経済界に失望し、世界最貧困層の救済に乗り出したのである。理論ばかりの何処かの国の大臣になった経済学者とは大違いである。

ユヌス氏の受賞は、市場経済が世界を席巻し、効率優先の論理が農村の隅々までいきわたろうとしているわが国に、大きな問題を投げかけているように思える。何が本当の意味での地域の振興につながるか、何が人々を幸せにするのか、何が環境を守るのか、グラミン銀行に学ぶことが多い。大きくすることや、貨幣価値を優先追求することが、日本の田舎を疲弊させ、環境を悪化させているのである。

ムハマド・ユヌス氏とグラミン銀行のノーベル平和賞の受賞は最近にない朗報である。

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こりゃ地域活性だろ

2006-10-13 | プロ野球

Photo_30 北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝した。北海道移転3年目の快挙である。北海道の野球フアンは絶対数そのものが少なく、70%以上が巨人フアンであった。なんのことない、地方で放送される野球が、巨人戦しかなかったためである。移転前の日本ハムのフアンは僅かに1%程度であった。今年のようなシリーズの終盤から、プレイオフの間に札幌ドームを満員になるようなことを誰が想像したであろうか。

かつては、年に3回行われる札幌中島球場の巨人戦を、北海道の人たちは楽しみにしていたものである。道東からも、子どもに本物のプロ野球を見せたいと、数時間かけ夜を徹して車を走らせて見に行ったものである。

地元にプロ野球球団が来て、北海道民は快くこれを受け入れた。全てが中央にある体制がおかしいのである。集客力がないからと、あるいは経済効果が期待できないからと、在京球団ばPhoto_31 かり増えるのが、単純な中央の発想である。今回の、パリーグのプレイオフが北海道と九州の球団で争われたことは偶然ではない。セリーグで覇を競った中日と阪神も、反中央(反巨人かもしれない)であることは偶然ではない。

釧路のような田舎の町の球場で行われるようになり、日本ハムの二軍戦といえどもスタンドを埋め尽くされるようになった。これを見ても、地方は活力がないのではなく、機会が少ないだけであることが解る。田舎の人間は”プロ野球が見られる”というだけで、大はしゃぎをするのである。こうして単純に帰属意識が芽生えるのである。

地域振興のキーポイントがここにある。

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そりゃイラクの分轄しかないだろ

2006-10-12 | イスラム

Go_slow_on_a_federal_iraq_1 アメリカの侵略以降、イラクで死亡した人が最大で65万5千人になるという報告が出された。(イギリスGuardian紙)これは、イラク人口の40分の一になる。しかも、最近になって一日の死亡者が数十人になることが珍しくもない。宗派間の対立によるものが最も多い。内戦状態である。イラクをバラバラにしてしまったのは、アメリカである。

北部地方のクルド人たちは、フセインによる最も激しい弾圧を受けた民族である。フセイン政権の崩壊を一番享受しているところでもある。クルド民族は、トルコやイランに散る同Dividing_iraq_is_default_strategy 胞を集めて、独自に軍事力を整備しいまや独立国の感がある。

こうした現実を踏まえると、イラクを単一の国家として統治することが不可能になりつつある。イラクという国家の存続は、分轄によるしかないのではないか。シーア派とスンニー派それにクルド地方の3分轄である。アメリカが夢見た民主主義国家の02_op_rice_recipe01_4_1 建設は、画餅でしかない。

現実的な分轄とアメリカがお題目にした建前との折衷を見つけることができるのだろうか?ここまでこぎ着けたアメリカの傀儡政権がどこまで容認できるのか?石油利権がこれに絡んで更に複雑になる。これらの全ての責任はアメリカにある。

その間にも、イラクの人々の命は毎日喪われている。

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羅臼港

春誓い羅臼港