イランの国営メディアは27日、首都テヘラン近郊で核科学者のモフセン・ファクリザデ氏が暗殺されたと報じた。ファクリザデ氏はイランの核開発のトップの人物で、核開発や誘導ミサイルの開発を行っていた中心人物である。
自動車に乗っているとこ隣のトラックが爆発し、数人の男が銃を持って現れ銃撃を受けたとのことである。高度に訓練された組織的犯罪と推察される。
ザリフ外相は暗殺にイスラエルが関与したことを示す「重大な形跡」があるとし、国家ぐるみのテロ行為を非難するよう西側諸国に要求した。
最高指導者ハメネイ師は国営メディアで報復を宣言。ハメネイ師の軍事顧問を務めるデフガン氏はツイッターで「殺人者を急襲し、その所業を後悔させる」と述べた。
今年1月3日にはイラン革命防衛隊の精鋭部隊のカセム・ソレイマニ司令官を、アメリカ空軍が空爆によって暗殺している。翌日トランプはツイッターに誇らしげに星条旗を乗せている。イラン核合意を8カ国で取り決めたが、トランプは最悪の条約だと破棄している。トランプはイランにテロは仕掛けるが、話し合いには応じないという姿勢である。
ノーベル平和賞受賞のオバマ大統領もオサマビン・ラディンをパキスタン政府には何の了解もなく侵入し、深夜奇襲し殺害している。アメリカのテロ行為をライブで見ていたオバマは、世界からテロがなくなったと大変なお喜びだった。
パパブッシュ大統領も、1989年にパナマ大統領を圧倒的な軍事力で進行しノリエガ大統領を拘束し、アメリカの法律で裁判にかけ懲役40年を科している。麻薬組織の頂点に君臨しアメリカを悩ました、大統領がアメリカ軍事を殺害したなどの理由はあるにしても、国家を圧する行為は許されるものではない。
アメリカは自国のためには平気でテロ行為をする国家である。トランプが盲従宇支持するイスラエルも同じようにパレスチナの要人、ヤシンなど多数を空爆殺害する。
今回のテロ行為は多分イスラエルのものであろう。アメリカもイスラエルも国家としての倫理観などなく、服従か従属する国家以外はいつでもテロ対象国家である。イスラエルが核保有していることは自明の理であるが、アメリカが立ちはだかり事実を公に認めてはいない。