トランプのスキャンダルが止まらない。今回は少し事情が違う。あいつはフェイクだと言い続けるには無理がある。ウォーターゲート事件の調査報道で名声を上げたボブ・ウッドワード記者による政権暴露本である。歴代のアメリカ政権をよく知る人物の本「Fear: Trump in the White House(恐怖:ホワイトハウスのトランプ)は、日ごろ私たちが感じている思いと重なるところも多い。
ウッドワード氏は、トランプ政権の執行部がノイローゼ状態に陥っているというのである。その様子はこれ以上はないというほど、見苦しい姿だと述べている。政権内部ん深く食い込んでいるウッドワードだから述べられる、これまで多くの政権を見てきたから表題のような言葉を使うことができるものといえよう。
「自分が阻止できる。あの人の机から書類を取ってくればいいだけだ」高級官僚が述べた言葉である。重要書類がなくなってもトランプは気が付かないということである。同類のことは複数の交換が述べている。ウッドワードは、政権幹部による行政的クーデターだと述べている。
「証言はだめだ。すれば囚人服だ」2016年米大統領選のロシア疑惑の捜査で、トランプが特別検察官の事情聴取に応じた場合、悲惨な結果になることを怖れての言葉得ある。トランプは疑似インタビューの中で苛立ち言った言葉である。部下への脅しである。
トランプ大統領は、アフガニスタンでの紛争対応について米軍の最高幹部たちを叱り飛ばし、「現場の」兵士の方がいい仕事をするはずだ。「あとどれだけ死ぬんだ? あとどれだけの兵が手足をなくすんだ? いつまで我々はあそこにいればいいんだ?」と、トランプ氏は将軍たちを非難したという。トランプには指揮官としての資質が欠けている。
「奴らを(放送禁止用語)ぶち殺そう。さあやるんだ」という言葉を、いらだつと何度も吐く。
「やつらを(放送禁止用語)かたっぱしからぶち殺そう」と言ったのは、シリアに化学兵器使用が疑われたときである。アサド大統領を名指しでマティス長官に示した。
北朝鮮の金正恩と、ちびだロケットマンだぼけ老人だと罵り合っていた時に、北朝鮮への先制攻撃計画の提示を担当部局に求めたた。衝動的な発言に政府高官は頭を悩ませていた。実際には、個人殺害を検討していた。
その他、トランプには小学校5年生程度の知能しかないと、高官たちはうなづきあってる。細かな政策内容を最後まで聞いていない。これらは関係報道からのつまみ食いであるが、何とも情けない権力者である。この他、ポルノ女優がトランプとのことを本にして出版するの報道もある。専一のニューくタイムズ紙への政府高官の報道もあるが、この本の表題が示すようにトランプはアメリカの恐怖(Fear)の存在なのである。
誰も教えてくれなかった。ぜひとも君と話がしたかった。君には何でも話す。それはそっちも知っているだろう。君はいつも公平だったと思うから」トランプ本の出版こういった世である。政府内情を知る記者たちは、「安心しろ、トランプは本を読まない」と、ツイッター以上の長文を読まないトランプを皮肉っている。
トランプは史上最悪のアメリカ大統領であることの間違いないが、固定した民主党支持者はそれでも離れない。支持層は35%を切ることがない。民主主義に理念も未来も必要ない。どんなことがあってもな晴れない、30%の支持さえあればよい。日本の安倍晋三も同じである。極翼の日本会議さえ押さえていれば、バカでも無教養でも政権の座にいられる。