日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ウエルカム・ホーム! を読む

2005-03-24 20:54:39 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
鷺沢萌さんの小説を始めて読んだ。名前は新聞の書籍広告で知っていたけど、若い人の書いた本という括りで、これまで読まずにきていた。そう、去年新聞で死亡記事を読んだのも記憶にはあった。
少人数の読書会で来月の課題にのぼったので、図書館で借りてきたものだ。
近頃集中でき難くなっている私の頭にも読みやすい導入で、一日で読了。
近頃の私は、心の内にある不協和音のもとを、引きずり出し、分析し、無理やり得心させている不快感でいっぱいの毎日を過ごしていたものだから、本の中の人物達が、フツー出ないことを否定せず受け入れており、その人たちの中で心地よい次元まで昇華されていることに羨望を感じた。本を読み終えて「あんたは全く狭量なんだから」と、つぶやいているもうひとりの自分がいる。
鷺沢さんの次の作品がもう生まれてこないことが残念。
本好きなくせに「文学的」とは程遠く、せめて、彼女の本もう少し読みます。
「私の話」「失恋」と。
コメント
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