先月大統領選挙で勝利したバラク・オバマ氏が1995年に初版を出した「マイ・ドリーム」を読みました。
彼の生い立ちから、大学院入学前に、父親の国ケニアを尋ねたところまでですから、20代前半頃までの記述です。
昨今、大統領候補ということで、マスコミにも情報が随分取り上げられているので、おおよそは皆さんもご存知だと思います。
カンザス生まれの白人の母とケニア出身の留学生がハワイ大学で知り合い、オバマ氏は生まれました。双方学生。彼が1歳のころか、向上心の強い父親は、ハーバード大学への留学希望を優先させ、母子はハワイでの別居生活になります。そのまま親子は一緒に暮らすことなく、両親は程なく離婚。その後母親はインドネシア人留学生と恋仲になり、オバマを連れて結婚のためにインドネシアへ向かいます。
人種の違いにもおおらかな祖父母に育てられた母はにとっては、その地にあっては、その地の生活をという育てられ方をします。ただ教育を大切に思う母は、現地の学校教育だけではと考えたのか、毎朝4時起きで、オバマにアメリカの通信教育も施すのです。そして6歳、母親と離れてハワイの学校に編入。祖父母との生活が始まります。
母親から、同居の祖父母から、去っていったケニア人の父親の有能さ、魅力的な個性を聞かされて育ちます。
オバマの中での父親の記憶は、10歳のときにハワイに立ち寄った時の出会いのみ。白人家庭の中にあって、家族とも違う、黒人の少ないエリート学校にあってクラスメートと違う肌の色を意識せずにはいられません。自分は母親とも祖父母とも違う、アメリカの黒人とも違う、思春期に向う彼は孤立感を併せ持つ少年として育っていくのです。
つづく
彼の生い立ちから、大学院入学前に、父親の国ケニアを尋ねたところまでですから、20代前半頃までの記述です。
昨今、大統領候補ということで、マスコミにも情報が随分取り上げられているので、おおよそは皆さんもご存知だと思います。
カンザス生まれの白人の母とケニア出身の留学生がハワイ大学で知り合い、オバマ氏は生まれました。双方学生。彼が1歳のころか、向上心の強い父親は、ハーバード大学への留学希望を優先させ、母子はハワイでの別居生活になります。そのまま親子は一緒に暮らすことなく、両親は程なく離婚。その後母親はインドネシア人留学生と恋仲になり、オバマを連れて結婚のためにインドネシアへ向かいます。
人種の違いにもおおらかな祖父母に育てられた母はにとっては、その地にあっては、その地の生活をという育てられ方をします。ただ教育を大切に思う母は、現地の学校教育だけではと考えたのか、毎朝4時起きで、オバマにアメリカの通信教育も施すのです。そして6歳、母親と離れてハワイの学校に編入。祖父母との生活が始まります。
母親から、同居の祖父母から、去っていったケニア人の父親の有能さ、魅力的な個性を聞かされて育ちます。
オバマの中での父親の記憶は、10歳のときにハワイに立ち寄った時の出会いのみ。白人家庭の中にあって、家族とも違う、黒人の少ないエリート学校にあってクラスメートと違う肌の色を意識せずにはいられません。自分は母親とも祖父母とも違う、アメリカの黒人とも違う、思春期に向う彼は孤立感を併せ持つ少年として育っていくのです。
つづく