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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

空海を思い巡らしての高野山 Ⅲ

2011-07-17 16:39:05 | 私の雑感あれこれ
尾ひれのような旅話ばかり先行したけれど、高野山の杉木立は迫力ありました。
開祖空海は奥の院にお住まいになっていらっしゃることから、そのあたりになると撮影も禁止と注意書きも記されていて、古来からの信仰の世界は守られています。

空海については、学生時代の日本史で知った程度に、数ヶ月前に読んだ司馬遼太郎の「空海の風景」で入手した付け焼刃程度(それも下巻の半分以降は未読)の知識しかありません。
生きたまま地中に埋められて、空気穴から聞こえてくる鈴の音で、空海の命の続いていることを確認したのだ、との話も聞いていて、
…だから、奥の院は「お住まいになっていらっしゃる」という表現なのだと察する。
徳川、織田、豊臣、加賀の殿様、肥前の守、などなどを始め、その後の明治時代の有名人だけでなく、現代の企業名の墓所も連綿と連いている。弘法太子様のお膝近くに骨を埋めたいという先人が随分昔からあったのだという証です。それがお家の格式の証だったり、名誉だったのでしょうか。

「空海の風景」では、彼の才能のぬきんでていたことが書かれていた。
遣唐使船で唐の海岸に上陸したときも、唐に仏教を学びながらの間も、彼の持てる力はフル回転で仏教習得に費やされている。
そんな才能の持ち主である空海がもし現代に生きていたら、やはり宗教界に向かっただろうか。
密教とか曼荼羅世界にいまいち入りきれない(自分の生活に、あまりかかわってこないもので)私メには、彼が今の社会にいたとしたら、どんな生き方を選択しているだろう、と、つい、そんな世俗的な思いを持ってしまう。
理系の分野で活躍しているだろうか?
民の幸福を願うということで、カリスマ政治家か?
やはり宗教家となって、新興宗教の教祖になっているのだろうか?
太い幹が歴史を思わせる奥の院への道すがら、そんな思いが時々脳裏をよぎるのでした。
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日帰り旅行、安曇野ハイキング

2011-07-17 06:42:21 | 私の雑感あれこれ
日照りの中、安曇野を歩いてきた。
NHKドラマ「ひまわり」のロケ地と紹介されたところなどは、眺めは故郷に帰った気分。ワタシはドラマは何度か見た程度。道祖神のあぜ道ではみんなしきりにシャッターを切っていた。
田んぼ脇を流れる用水の水流が速くて豊かで、日本アルプスの雪解け水、という恩恵がある日本の特典だと、つくづく思った。
安曇野公園の中の赤松の林の中の散策は、快適。炎暑でも、木陰となると涼しい風が渡り、まったく天然のクーラー。炎天でもこんなに凌ぎやすい場所を自然は作ってくれるのかと、改めて感慨。心地よかった。
その後も、木陰の中、烏川渓谷に沿ってハイキング。陰から出ると焼け付くような暑さ、Tシャツは汗でビッショリになったのだけれど、終点で一風呂というおまけが付いて、さっぱりして帰路に着いた。

添乗員さんは、若いお兄さん。暑さをものともせず、行ったり来たりして、一行を案内しようと一生懸命。
いかんせん、下調べ不足で迷うこともチラホラ(笑)。

手にしたルート地図は違っているのかしら、と一行はストップ。
困惑している添乗員と若き係員。
背後から
「苦しゅうない。案内(あない)せよ」と時代劇風の台詞が(笑)。
振り返ると、ケバケバのオシャレを楽しんでいる風の同世代。
「まー、直ぐにでも、時代劇に(出演)間に合うわね~」
といったら、
「こうでも、いって、和ませないとね。お兄さん頑張っているのだから」と。

ぶっ飛んだオシャレ中年婦人の外見と、上級女房台詞の妙に、座布団1枚!

大型バスにお客17人のガラガラ状態で、ゆったり楽しめた小旅行でした。

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