日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

徹子の部屋のゲスト 歌舞伎役者と奥様

2011-10-06 06:51:08 | 映画・テレビドラマ・音楽
昼時にテレビをつけたら「徹子の部屋」だった。
歌舞伎役者の奥様は扇千景さん(周知だと思いますが、前参議院議長)。
黒柳さんと扇千景さんは、若い頃いっしょにお仕事もなさった間柄で、彼女の若い頃のエピソードがスラスラと徹子さん
「あなたはとにかく仕切り屋だったわね~」と口火を切る。
彼女の仕切りぶりが、50年以上たっても記憶に残っているのだから、個性の強い人の集まりである芸能界でも、相当強烈な印象だったのでしょう。
宝塚の女役トップスターで、お人形さんのようにお綺麗なのに、ビシパシ仕切ってしまうタイプ、というのが面白い。
機転が利いて、ぼんやりしていられないタイプ、というのが対談でも察せられる。
「女は後ろから歩いていくものでしょ。でもワタシつい前を歩いてしまうの」

結婚のイキサツは、出来ちゃった婚とか。
「ワタシ、結婚するつもりなかったのよ。産んで一人で育てていくつもりだったの。だって、こんな浮気ばっかりする人と結婚してもしょうがない、と始めから思っていたから。
だけど、子供には父親が必要、と説得されて、シブシブだったの。両親も結婚には反対だったわ」と。
若い頃の扇千景さんは、お人形さんのような美人なのです。
その彼女が、すごい!強い!
仕切りやタイプだったというのも、納得です。

今はウォーキングを毎日8000歩しているという。
国会活動の毎日では2000歩にしかならず、一日1万歩をとお医者様に言われて、8000歩をウォーキングしてきたという。
それが今も、ずっと続いていて、夫(中村扇雀⇒中村雁二郎⇒坂田藤十郎と名前が変わった役者)も、一緒に8000歩歩いているという。
 そこで、先の台詞。
「夫が前を歩くと、方向音痴で出来ないの。それで、ワタシが前を歩くことに…」

もう80歳になろうとしている夫を、さらりと
「この人、悪いのは頭だけで、ほかはどこも悪くないの。足も腰も全然痛いところはないのよ」と。
夫は、ニコニコとして聞き役。
そして、もう一度結婚するとしたら、また扇千景さんがいい、と。
で、奥様は
「この人、(歌舞伎以外は)なーにも出来ないでしょ。もう少し出来る人,頭のいい人がいいわ」と。

こんな彼女だったから、政界の人から、「奥さんを貸してくれ」と夫に申入れがあって、30年間政治にかかわった、という人生。
芸能界が25年、政界30年という。あっぱれな女性です。
今は、政界引退して、今日のゲスト出演は、夫の歌舞伎公演の宣伝の意図もあったのだろうか。内助の功での出演だろうけれど、扇千景さんの回転のよさばかりが目立った(笑)。

生来の知恵者が政界という猛者揃いの中で30年過ごしてきて、論理的思考回路が、より鍛え上げられたのだろう、そう思った。

仕事は家には持ち帰らない、で通したとのことだけれど、80歳近くになっても、アレだけスラスラと話を展開できるのは、魅力的。
でも、「女は後ろを歩かなくてはならないのにね」が、何回も口に出た。知恵が回って、こうすれば、と思うところを、我慢…、で堪える機会に、常々出くわしているのでしょうね。
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