日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

今日の一首

2010-11-15 12:58:11 | 今日の一句・今日の一首
樹皮を剥ぎ煤を集めて紙と墨捕虜となりても湧き出づる歌あり

引揚船いかに待ち遠しかろ嬉かろ人波溢れた舞鶴の町

桟橋の展望台への道すがら同期ら植樹の桜の並木


推敲足らずですが・・・
土曜日に福井のあわら温泉に一泊し、昨日母を連れて京都の「舞鶴引揚記念館」に行ってきた。
10年ほど前に行っていたので、私たち夫婦は再訪です。
「『帰ってきた』と電報が来たのは、23年の7月27日。7が運のいい数字だと信じていたから・・・、そのとおり27日に受取った」と言い張るのだけれど、引揚船の到着日はその日にはない。
きっと、26日の朝嵐丸で着いて、検査があって翌日に電報を打てたのだろう、と思う。
乗船人員が2100名なんて、すごい大勢。
でも、どんなに過密満員でも、「引揚船に乗れた」そのことの喜びは、さぞや嬉しかっただろう、と思いを馳せながら資料を見て回る。

1首目は、丁寧に剥いだ白樺の樹皮に、細かい字で歌が書き連ねてあったのをみて。
国が、手に銃を持てと命じても、歌人は詠むのをやめないのですね~、この国ってそんな文化を持つ国なのでしょう。防人の歌も有る国ですから。

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