小川糸さんの小説をもとにしたドラマだそうです。
アクアビクスで「見た、みた」と耳にしたので、1週間遅れで再放送を録画して視聴。
ガン末期を告げられた若い女性のホスピス暮らしがスタートする話。
映像がメルヘンチック。
終末がそう遠くないと告げられた人たちが老弱男女集まっている施設なのだけれど、穏やか~。
たまたま先月に友人を亡くしたので、余命宣告を告げられるということはどういうことか、とリアルな空気感を味わっているから、ドラマが絵空事のように思えて仕方がない。
施設長さん(シルバーヘアを三つ編みにした鈴木京香)がおとぎ話の登場人物のように生活感がない。
施設で働く人たちも、善意の塊。
こんなに満足して働く人の集まりになるには、現実には、どれだけのお給料が支払われているのだろう。そしてそのお給料や施設運営費は入居者の支出によるのだとしたら、よほどのお金持ちしか入居できないのではないかしら。一般的なOLでも入居可能だとしたら、国からの補助金をどうしてこれほどまで潤沢に取得できるのだろう。
そしなことを考えてしまう。
未婚のOLであった主人公雫(しずく)は、幼い時に両親を事故で失っているというから、その時の賠償金が入居資金になっているのだろうか、など下種なことを考えてしまう。雫は育ててくれた父(正しくは叔父さん)にも遠慮している子供だった、というエピソードを織り交ぜているから、賠償金で入居資金を賄うなんて俗っぽい話題は出てこない。
だから、こんなホスピスで最期を迎えられたらいいな、のメルヘンドラマかな、と第1話で思った次第です。
私の友人の話。
余命宣告された時点で、抗がん剤治療するかどうかと判断を求められた、という。
その段階では手術は不可能。抗がん剤治療が好転すれば、手術も可能になるかも。
情報社会だから、いろんなケースを検索して調べることはできる。
抗がん剤治療を選択した人、しなかった人。
彼女は、治療をする方を選択した。
治療にもローテーションがあり、すべての過程を終えても、手術ができる状態にはならなかった。
ネット検索して、よい治療方法をみつけては東奔西走。
(経済的には恵まれていたので)「先進医療による治療を受けたい」が彼女の選択。
コロナ禍の最中なので、長距離移動にも最善を尽くす。
その病院は差額ベット代が1日3万円、食事はホテル並みらしいけれど、私は3日間絶食を求められたから、恩恵にはあずかれなかった、と。高い部屋は1日30万円を超えらしい。
でも、その治療後は悪い方に転んだみたいで、悩みながら、ほかに受けられる治療がないかと探す。
またまた遠方の病院での先進医療を受けたいと切に願うようになって、そちらへ。
彼女はできることは全部したい、あきらめたくない、と必死だった。
その病院で1週間の待機のあと(コロナ感染の有無をチェックするため)、治療を受けたようだけれど、さらに病状は悪い方へ転がって行ったようです。
待機1週間のころの彼女は、今度こそ〇〇先生に期待しているの。〇〇先生に命を預けるつもり、とまで堅い決心を語っていた。勿論お医者さんは治療のリスクの説明もなさっているでしょう。
退院後しばらくしてからの電話(これが最後の電話)では、「ダメだったの~」でした。
で、彼女は最期を自宅で過ごしたいと、退院を選択しました。
それが先月の話です。
だから、のどかな風景の中のホスピス(離れ小島にある)で過ごす穏やかな終末期の患者さんたちの映像は、なんだか違う、ような気がするのです。
彼女は病院でなく自宅で最期を迎えられたのはよかったな、と思いました。
ひとり暮らしだと、世話を全部頼まなくてはならないから、実現は難しいかもしれませんが、住み慣れたところ近くで最期を迎える、を選択したいと思ったばかりだったから、離れ小島のホスピスを美しく描いているのにはしっくりいかなかったな~。これから興味深い展開になるのかもしれませんけどね。
アクアビクスで「見た、みた」と耳にしたので、1週間遅れで再放送を録画して視聴。
ガン末期を告げられた若い女性のホスピス暮らしがスタートする話。
映像がメルヘンチック。
終末がそう遠くないと告げられた人たちが老弱男女集まっている施設なのだけれど、穏やか~。
たまたま先月に友人を亡くしたので、余命宣告を告げられるということはどういうことか、とリアルな空気感を味わっているから、ドラマが絵空事のように思えて仕方がない。
施設長さん(シルバーヘアを三つ編みにした鈴木京香)がおとぎ話の登場人物のように生活感がない。
施設で働く人たちも、善意の塊。
こんなに満足して働く人の集まりになるには、現実には、どれだけのお給料が支払われているのだろう。そしてそのお給料や施設運営費は入居者の支出によるのだとしたら、よほどのお金持ちしか入居できないのではないかしら。一般的なOLでも入居可能だとしたら、国からの補助金をどうしてこれほどまで潤沢に取得できるのだろう。
そしなことを考えてしまう。
未婚のOLであった主人公雫(しずく)は、幼い時に両親を事故で失っているというから、その時の賠償金が入居資金になっているのだろうか、など下種なことを考えてしまう。雫は育ててくれた父(正しくは叔父さん)にも遠慮している子供だった、というエピソードを織り交ぜているから、賠償金で入居資金を賄うなんて俗っぽい話題は出てこない。
だから、こんなホスピスで最期を迎えられたらいいな、のメルヘンドラマかな、と第1話で思った次第です。
私の友人の話。
余命宣告された時点で、抗がん剤治療するかどうかと判断を求められた、という。
その段階では手術は不可能。抗がん剤治療が好転すれば、手術も可能になるかも。
情報社会だから、いろんなケースを検索して調べることはできる。
抗がん剤治療を選択した人、しなかった人。
彼女は、治療をする方を選択した。
治療にもローテーションがあり、すべての過程を終えても、手術ができる状態にはならなかった。
ネット検索して、よい治療方法をみつけては東奔西走。
(経済的には恵まれていたので)「先進医療による治療を受けたい」が彼女の選択。
コロナ禍の最中なので、長距離移動にも最善を尽くす。
その病院は差額ベット代が1日3万円、食事はホテル並みらしいけれど、私は3日間絶食を求められたから、恩恵にはあずかれなかった、と。高い部屋は1日30万円を超えらしい。
でも、その治療後は悪い方に転んだみたいで、悩みながら、ほかに受けられる治療がないかと探す。
またまた遠方の病院での先進医療を受けたいと切に願うようになって、そちらへ。
彼女はできることは全部したい、あきらめたくない、と必死だった。
その病院で1週間の待機のあと(コロナ感染の有無をチェックするため)、治療を受けたようだけれど、さらに病状は悪い方へ転がって行ったようです。
待機1週間のころの彼女は、今度こそ〇〇先生に期待しているの。〇〇先生に命を預けるつもり、とまで堅い決心を語っていた。勿論お医者さんは治療のリスクの説明もなさっているでしょう。
退院後しばらくしてからの電話(これが最後の電話)では、「ダメだったの~」でした。
で、彼女は最期を自宅で過ごしたいと、退院を選択しました。
それが先月の話です。
だから、のどかな風景の中のホスピス(離れ小島にある)で過ごす穏やかな終末期の患者さんたちの映像は、なんだか違う、ような気がするのです。
彼女は病院でなく自宅で最期を迎えられたのはよかったな、と思いました。
ひとり暮らしだと、世話を全部頼まなくてはならないから、実現は難しいかもしれませんが、住み慣れたところ近くで最期を迎える、を選択したいと思ったばかりだったから、離れ小島のホスピスを美しく描いているのにはしっくりいかなかったな~。これから興味深い展開になるのかもしれませんけどね。
余命宣告受けて、入院している方のお見舞いに行った経験が、何度もあるから。
つらすぎて、笑顔で合うことなんて無理です。
せいぜい1回行くのが精一杯でした。
案山子さんは、心が優しい上に強い方だからできるんですよ。強くなりたいです。
次に、赤飯となにかを届けに行った時も、そうするつもりでした。その時の彼女、「ちょっと待って」と帰ろうとする私を引き留めて、短時間でも話したい、というので、コロナの心配もあるので、玄関には入らず、彼女が座布団を持って出てきて、道路に面した外の階段で30分近く語りこみました。
それからも彼女の食べたいであろうもの、ご主人に食べさせたいだろうもの、を作ったり買ったりして持って行ったのです。ウォーキングに出ている時間だと聞くと、勝手口のカギを開けておいてもらって、豚汁を持参したり。
お見舞いする、というより、なにか助けられないか、ひとときでも気持ちが和らいでほしい、そのスタンスでした。
だから彼女が食べ物が入らなくなった、と聞いてからは訪ねていません。お通夜のときに(私が出した)「絵手紙が間に合いました。枕元に置いていました」とご主人から聞いて、虚しくて、虚しくて。もっと絵手紙出そうと62円切手を5枚買っていたのに。
彼女をピアノの師と思い続ける、とメールしてきた息子は医師になりました。職業柄、沢山の患者を診てきている彼としては「僕だったら、先進医療に飛びついてもよい結果にならないことが多いから、もし、お母さんが〇〇先生と同じだったら、残りの時間を大事に過ごしてほしい」と思う、と言っていました。それを早々から聞いていたのですが、一生懸命な彼女には伝えることはできませんでした。
実感としては、彼女の死は悔しいです。
30年以上の付き合いで、バラ庭をやりだしたころからはバラ友でもあり、旅行仲間でもありました。
今でも、彼女の庭訪問があったらな~、と思い出しています。