渡良瀬遊水池はとにかくでかい。
総面積33平方キロメートル、と聞いてもピンときませんよね。
1周約30キロメートル!の広大な敷地をもつ、自然観察型公園です。一面のヨシ原に被われて、野鳥の声が高らかに聞こえる、何とものどかなところです。
ここは明治時代、足尾銅山の鉱毒が都市部へ流れ込むのを防ぐため、廃村にされた谷中村跡地(国策による強制離村)でもあります。
公害の原点この地(池)にあり。
建物などはありませんから、一般の人があまり興味を示す事もなく、たまにハイカーが通り過ぎるだけです。本来の目的が、洪水を防ぐために増水した河川の水を貯えるための遊水池なので、観光施設はありません。
ただ随所にバードウォッチングのための設備があり、希少な鳥や草花の
姿を求めて訪れる人々が後を絶ちません。
5月4日(木)訪れる・・・葛飾ハイキング
渡良瀬遊水池
日光方面を望む、とにかくどでかい
タンポポの草原
周回30kmの中でデカイ昼寝
この大きな樹は公害の原点を見つめてきたのだろうか。
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今日のメモ
とにかく広い広い遊水池
33K㎡本州最大の湿原遊水池。
広大な草原に、植物667種・鳥類217種・昆虫1345種・魚類32種が生息する。
★渡良瀬川
利根川の支流。栃木県足を山塊に源を発し、栃木、群馬、埼玉、茨城の県境を流れ利根川に注ぐ108kmの流域を持つ。
★足尾鉱毒事件
1610年徳川幕府時代、栃木県足尾付近に銅山が発見される。明治以後は、古河財閥が経営する足尾銅山より流失する鉱毒により悲惨な被害を受けた。渡良瀬川下流の農民たちが反対運動を起こし大きな社会問題になった。田中正造は明治天皇に直訴。
★渡良瀬遊水池
足尾銅山の増産で、鉱毒の被害は渡良瀬沿岸だけで泣く利根川・江戸川沿川まで広がる。遊水池化事業は、その鉱毒拡散を防ぐために造られた。