山吹きの一枝を差し出したい心境
近くの空き地に咲いた山吹の花
七重八重花は咲けどもヤマブキの
実の一つだになきぞ悲しき (道潅)
詞書(ことばがき)による
雨の降る日に蓑を借りに来た人に作者が山吹の枝を差し出した。
その意味を理解できなかった相手が、真意を尋ねたので詠んだ歌。
山吹に実がならないことをふまえ、「みの」に「蓑」をかける。
室町時代中期の武将太田道灌が、農家で蓑を借りようとして少女に山吹の枝を差し出され、
その意味がわからず、後に不明を恥じて歌道に励んだという逸話で有名。
近くの空き地に咲いていました、いま盛りです。
新コロナウイルス雑感と
山吹の歌
*「軽症、病院外の療養容認」病院逼迫に対応、
*「世界の感染者100万人・死者5万人、
* 医療従事者OBを呼び戻し、復帰を促す
* 現金給付1世帯30万円、資金難中小企業に給付金等々
* プロ野球開幕戦白紙、夏場所2週間延期
新聞を拡げれば新コロナ関連ニュースで埋め尽くされています。
TVのニュースを見れば同じくコロナで一色です。
昨日の延び延びになっていた理髪店に足を運んだ。帰りにJR小岩駅前を
通り掛かると駅から降りてくる人はマスク姿、白い仮面のお通りの様でした。
感染者数を見る限り衰えず、ここ数日は急激に多くなり
おそらく政府でも「非常事態宣言」を何時発令したらよいかで迷っていることだろう。
発令委員を務める内閣危機管理官は、緊急事態発令の要件は満たしたと言えると語ってた。
≪緊急事態宣言は改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく措置で、首相が地域と期間を定めて発令する。対象地域の都道府県知事は外出自粛の要請やイベント中止の指示などが可能となる。感染者数が増え、医療崩壊への懸念が高まっている東京都の小池百合子知事は3日の記者会見で「(宣言を)出すと都にとって大きなパワーになる」と語った。≫
安倍総理は待て待てのブレーキの様です。緊急事態宣言が発令されれば、日本経済は沈下することは火を見るより明らからです。
感染者数を見ただけでこの事態を予測することは出来ませんが、
決め手は何と言ってもワクチンでありましょう。
開発から臨床実験を含めて少なくても1年は要すると専門家の言葉。
一体いつになったらこの事態が収まるのか計り知れない。
厳しい状況にある、中小・小規模事業者は事業を継続樹続を
目的にしていく資金が不足している。
中小・小規模事業者は売り上げが生活資金であり運転資金なのです。
これ等の業者たちは、安倍総理に山吹の花を差しだした
「農家の少女の・・・・」心境であろう。
そして「七重八重花は・・・・」の歌全体から漲る「包括的な清貧の思想」が、
新コロナですさんだ社会を救ってくれるような歌に思えてならない。
また国民とて毎日”家に巣ごもり”では、何とかしてくださいと
天に向かって大声を上げたい複雑な心境でもあります。
コメ欄は閉めています。