萌 黄 色
柿若葉萌黄色とは此れ然り (縄)
「萌黄色とは」覚え書き
若き先生、溌溂としたの高校国語の時間で半世紀以上前のことでした。
国語担任のW先生が歯ぎしりしながら、この「千曲川旅情の歌」を1週間後迄に暗記して来て下さい。
その時に先生が、10名を指定して暗唱したかどうか朗読してもらいます、ということでした。
今でも二番まで間違いないように・・・が、頭にこびりついている。
皆さんも、ご存じと思いますが島崎藤村作・「千曲川旅情の歌」は、千曲川流域の
「小諸なる古城のほとり 雲白く 遊子悲しむ・・・)冒頭部分です。
W先生の講義は、尚も続き・・・緑なす 蘩蔞は萌えず; 若草も 藉くによしなし・・・の部分を説明された。
≪蘩蔞は萌えず; 若草も・・・≫これこそ萌黄色というのです。春の野に若草が燃え出る頃の若草色です。
緑に黄色を混ぜた黄色に近いような若葉色こそ”萌黄色”なんですと力強く説明された。
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