両班と身分を偽って生きる中で唯一の友と呼べるペギを失ったテヨンは、何としても彼女の疑惑の死の真相を解明したいと顔を隠す事もせず役所にも出向き、自殺が偽装と突き止める。とにかくテヨンのスピード感のある行動力故、話の展開が早いのだ。身分違いの恋の諍いから彼女が殺されたと思われるのだが、殺されたペギが奴婢ということで相手の両班の親が全てをもみ消そうとしている為、解決の糸口を探す事は難航。母親がペギ殺害に関与している事を知りショックを受ける息子の心情を思いつつも、彼の口から事件に関する話をさせる事で事件を解決するテヨン。(こんな事件があった後では両班の家は取り潰しだ。。。取り潰しを恐れるが故、両班は常に自分たちの悪事を握りつぶそうと躍起になるのだろう・・・)
この時代、権力争いに影響を与える事の一つが姻族関係を結ぶ事。両班同士どこと姻族関係になるかが大事になっている中で、テヨンにもペギの事件の際尽力してくれた県監の息子であるユンギョムとの話が出るも、このユンギョムの容貌がチョン・スンフィと名前を変えて芸人となったソインに瓜二つ。それだけでも動揺するに十分な理由なのに、更に逃亡した自分を探す両班のお嬢様を見かけた事で、テヨンはあっさりと自分の出自をユンギョムに告白するのだ。
秘密が多いはずなのに、心を許した人には割とあっさり秘密を告白するのが、このドラマのスピード感の源。ユンギョムも女性を愛せない自分の秘密を明かし「結婚すればあなたの秘密を守れます」と二人の結婚が決まるのだ。選択肢が多くないとなると、決断も早くなるようだが、このユンギョムにはまだ秘密があった。
自分と同じような悩みを持つ子ども達を保護し、彼らが生きていく助けになればと、子ども達に秘密裡に武術を教えていたのだ。この時代、謀反と直結する行動はご法度なのだが、ユンギョムは結社の証である刺青も彫り、信念をもって行動している様子。
しかし、子ども達が両班の裏金作りの温床になっている鉱山発掘に駆り出されていた事から、ユンギョムの結社の存在もばれ、謀反の疑いをかけられ、新婚の二人にはまた厳しい試練が訪れる。
そこで二人の危機を救うのは、テヨンの夫が自分と瓜二つだと知って驚いていたチョン・スンフィ。
ユンギョムのフリをして彼の刺青がばれないようにし、更に自分の衣服をユンギョムに与えて彼を逃がすのだ。
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どの登場人物も選択肢が多くない中で、サクッと決断しあっという間に行動に移す。このスピード感と決断の速さが癖になるドラマだ。