私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

超能力者

2012-03-24 19:57:55 | 映画鑑賞
見つめるだけで人を操れるという超能力故両親とも心通い合うことなく、一人孤独に生きる青年。
その能力を持て余し、結局はサラ金や質屋から金を持ち出し日々暮らすという生活を送る超能力者の前に突然現れた一人の貧乏な青年。交通事故に遭い工場を首になった青年は金貸しの元で働くことになるが、そこに現れたのが超能力者だったのだ。
自分だけは超能力に操られないことを知った青年。

超能力に操られない男がいることにやや戸惑う超能力者と、自分を雇ってくれた恩人を殺した超能力者が許せない青年。青年は超能力者を許せないものの、強い復讐心があるというわけでもない。
友人の外国人労働者二人組とトリオで超能力者に戦いを挑むも、超能力者を倒すなどという大きな使命感も感じられず、その戦いぶりにはどこかコミカルな雰囲気さえ漂う。

対する超能力者も自分の力を遣うのはサラ金から金を奪う時だけと、持て余す自分の力を大きな野望と結びつけているわけでもない。
自分の力が及ばない男にやや混乱し、とりあえず自分の邪魔をするものを排除するというシンプルな思いだけで動くのみ。
お互いとりあえず自分のやりたいことをやるだけで、なんとなくかみ合わないまま話は進んでいく。
映像は暗くおどろおどろしいが、流れる音楽は妙にポップ(テクノ)で、こちらも何かかみ合わない感じ。


超能力者と超能力者を封じることの出来る男との対決という視点は面白いが、お互いの力をコラボレーションして、映画としての面白さを倍増させるという強い思いも感じられず。
超能力者を演じるカン・ドンウォンの視線はどこまでも切なく冷たく、韓国風に表現するならカリスマがある佇まい。超能力に操られない青年は、まじめであってもどこかユーモアを感じさせる佇まい。二人の俳優の個性は感じられたが、その二つの個性がかみ合うということもなく終了。
またエンディングの唐突な雰囲気も、なんとなくかみ合わないものあり。




韓国映画「超能力者」OST
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