息子の治療費を稼ぐためにコンゴで任務に就く傭兵と、父親の遺志を継ぎ父の残したデータをもとに研究を続ける大学院生。
この二つの話が交差しつつ、そして傭兵がなぜこの任務に就くことになったのかが次第に明かされるのだが、私は非常に面白く感じた。
治療というキーワードしか共通点がないと思っていた話が、人類の存続という壮大なキーワードでつながっていることが分かり、それが思わぬ方向に展開していくのは、エンターテイメントの醍醐味だと思う。
科学的なことにはあまり興味がない私にとっても、そのあたりの展開はわくわくするものだった。
****
ジェノサイド(英: genocide)は、一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為をさすことから、作者が日本に関係が深いと思われるジェノサイドについて非常に意識的に取り上げている箇所があり。
私もやや唐突な取り上げ方に首をかしげないでもなかったのだが、それは作者が意識的にやっていること。そのことがやや話の流れを止めたとしても、エンターテイメントとしての面白さが減るものではないと思う。
その1点を取り上げて「面白くない」「間違っている」という意見もあるようだが、私はそんな風には感じず。
この二つの話が交差しつつ、そして傭兵がなぜこの任務に就くことになったのかが次第に明かされるのだが、私は非常に面白く感じた。
治療というキーワードしか共通点がないと思っていた話が、人類の存続という壮大なキーワードでつながっていることが分かり、それが思わぬ方向に展開していくのは、エンターテイメントの醍醐味だと思う。
科学的なことにはあまり興味がない私にとっても、そのあたりの展開はわくわくするものだった。
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ジェノサイド(英: genocide)は、一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為をさすことから、作者が日本に関係が深いと思われるジェノサイドについて非常に意識的に取り上げている箇所があり。
私もやや唐突な取り上げ方に首をかしげないでもなかったのだが、それは作者が意識的にやっていること。そのことがやや話の流れを止めたとしても、エンターテイメントとしての面白さが減るものではないと思う。
その1点を取り上げて「面白くない」「間違っている」という意見もあるようだが、私はそんな風には感じず。
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