私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

テクマクマヤコン コンパクト

2012-07-25 21:41:01 | なんということはない日常
亡くなった母は、私が子供の頃おもちゃを買ってもらえなかった話をし出すと、あきれたように「また、おもちゃを買ってもらえなかった話をしている・・・」と脱力していた。
それも「買ってもらえなかった・・・・」と拗ねて話をするわけでなく、「私はおもちゃを買ってもらえなくても、泣きもせず、立派だった。」と自分が殊更いい子だったことを強調して話をするので、嫌気がさしていたらしい。

しかし、おもちゃを買ってもらえなかったことは本当なのだからしょうがない。
小学校入学前の女の子がおままごとするのに必要な人形の一つも持っておらず、おままごとをするたびに友達が持っている汚れた人形を貸してもらって遊んでいたのだ。
多分友達のお母さんも不憫に思っていたに違いない。

大人になって「なぜ、おもちゃを買ってくれなかったの?」と訊ねると「お前が欲しがらなかったから」というびっくりするような答えが返ってきた。
小学校入学前の子供がおもちゃを欲しがらないわけがない。確かに買ってとオネダリしたはずである。
そのあたりを追及すると「子供は一度ダメと言っても、欲しかったらもう一度ねだったりするもの。でもお前は一度だめというと、次はもう絶対欲しいと言わなかった。だからやっぱり欲しくないんだと思って買わなかったのよ。」というびっくりするような答えが返ってきた。
玩具屋の前で「買って!」と駄々をこねるのは恰好悪いと思い、ぐっと我慢をしていたのに、その私の我慢の心は分かってもらえなかったらしい。

そんな私でも、このテクマクマヤコンのコンパクトは持っていた。
満面の笑みでこのコンパクトと一緒に写っている白黒写真が残っている。

多分、人形よりコンパクトの方がお値段も手ごろだったのだろうが、それでもテクマクマヤコンの思い出は、心の中に残っている。ちょっとでも子供らしい思い出があってよかった。

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しかし、なぜこの平成の時代に、「ひみつのアッコちゃん 」の実写化なんだろうか。
今の私は、「なぜ今のこの時代に実写化なのか」という秘密を聞いてみたい。。。。






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