この映画見に行くことにしたのは、予告編で見たエマ・ストーンの姿が、記憶に残るキング夫人の姿と瓜二つだったからだ。
小学生の私にとって、テニス選手イコール眼鏡をかけたキング夫人だった。
映画で描かれた元男子チャンピオンのリッグスとの試合の事は憶えていないが、キング夫人の名前と姿を記憶していたのはこの試合の事が当時話題になっていたからに違いない。
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見る前は、単純にイベント色が強いテニスの試合の話だと思っていたのだが、それとはまったく趣の違う映画でいい意味で期待を裏切られたとでもいえばいいのだろうか。
テニスの試合も本気度が強いものだったのは勿論だが、これからどのように生きていくのか悩む20代の女性と、ギャンブル依存症から抜け出せないながらも第二の人生をどのように生きるか悩む男性の話だったからだ。
「男性優位主義の代表」のリッグスが、好きなギャンブの一環で面白半分にキング夫人に挑戦状を叩きつけたのかと思ったのだが、そこにいるのは、ギャンブルを止められず、離れていきそうな妻の愛を取り戻したくてやや情けなくがく50代後半の男性。スティーブ・カレル演じるリッグスが非常に愛らしくさえ思えてきた。
もっと対決色を強くした映画だと思っていたのだが、対決しなければならないものは、試合以外の場所にあるということなんだろうか・・・・
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エースをねらえの「お蝶夫人」・・・夫人繋がりで彼女の事も懐かしく思い出す・・・・
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