ホテルの厨房では自らフライパンを振ることはないプンだが、偶然腹ペコフライパンの店にやって来た親子がジャージャー麺を食べて笑顔になるのを見て、ホテルでもランチタイムには酢豚とジャージャー麺を提供することを決めるプン。
当然コスト的にも合わないし、そもそもホテルはある程度のクオリティの料理が食べられることを期待するお客さんが来る所のはず・・・なにより、働くメンバー達は、一流シェフを目指して修業してきた面々。
そういう意味では、プンの指示は方向が違うが、「料理を提供し喜んでもらうことが料理人の喜びの一つ」という点から考えると、プンの考えは間違っていないのだ。
もうゴールが見えている段階でのこの挑戦は、もちろん幸せなエンディングに向けての挑戦に決まっている。ランチタイムは大盛況で、反対してたはずのスタッフも皆笑顔で仕事をするというめでたしめでたしという展開。
こうなるとプンの前に立ちはだかる壁は、二人の中に反対するセウの母だけということになる。
お嫁さん候補が嫁ぎ先で家事見習いをするように、セウの家に入り込み、朝晩はセウの両親の世話をして何とか二人の中を認めて貰おうとするプン。
勿論これもハッピーエンディングに向けての展開。
料理で家族の胃袋をがっちり掴むという方法は、万国共通の方法故、最終的にはうまくいくことになっているのだ・・・
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セウに失恋してしまったチルソクにも新しい恋の予感とともに、セウの父親のサポートもあり、無事ホテルを買収。
チルソクとセウの話だと思って見始めたドラマだったらが、想像とは違う着地点が待っていた。それでも毎回美味しそうな料理を目で楽しめたり、イ・ミスクの二役も楽しめたし、最後まで楽しく鑑賞。
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脚本家ソ・スクヒャンの作品ということで、出演者の役柄を「嫉妬の化身」と比較してみるのも楽しいかもしれない。