知性派でありながら肉体派、考古学者でありながら冒険家という二刀流で楽しさを見せてくれたインディ・ジョーンズの秘宝を巡る最後の旅だ。42年前に観たレイダーズ/失われたアーク<聖櫃>の楽しさを思い出しながら、鑑賞。
1940年代の因縁の対決に端を発する運命のダイヤルの話故、若々しい姿も見せるハリソン・フォード。容姿を若返らせるVFX技術の高さに驚く。大きなスクリーンでも見ても違和感が一つもないのだ。
アポロの月面着陸に沸き立つ1969年のアメリカが舞台になると、年齢に見合った姿を見せるも、秘宝が権力に利用されることを嫌うインディ・ジョーンズの精神は変わっていない事は伝わってくる。フェドーラ帽で鞭を操り。秘宝を守るという夢と希望に向かっていく姿は、シリーズ最終作でも変わる事はない。肉体派らしく繰り出すパンチも昔のままだし、地下鉄の構内から線路まで、馬で走り回り、ありとあらゆる危機一髪を回避する方法も昔のまま。
1980年代の3部作を思い出させる展開も各所にあり、懐かしい展開を面白く見ながらも、ストーリー展開にはどこかこじんまりした感じを持ってしまった。(大団円を意識しすぎている点もあったのだろうか・・・)これもインディ・ジョーンズというブランドに、大きな期待感を持ちすぎてしまったせいかもしれない。
最後の展開をどんな風に納めるのだろうとちょっと驚いたが、「知識こそ宝」というポリシーを貫こうとする考古学者であり冒険家というインディ・ジョーンズらしい姿でシリーズは終了。
大きい音もクリアで割れる事がない極上爆音上映で鑑賞。