庭には両親が植えた多年草の花や木が残っている。
残念な事に私はあまり草花の世話に感心が薄く、更に平日は世話をする時間もないので、随分整理してしまったのだが、それでもいくつかは残っており、それらは大した世話をせずとも毎年花をさかせてくれる。
今年はそんな中の一つがいつもの年よりもずっと成長し、昨日の朝、一つ白い花を咲かせた。せっかく咲いた綺麗な花だが、その日の夜には下を向いてしまい、もう再び開く事はなさそうだ。
花が咲いていた周りには、観た事のない色鮮やかな虫が動かずにじっとしていた。
花にも詳しくないが、残念ながら同じ位虫に対する知識もない。
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今は画像検索という便利な機能がある。花は芙蓉、虫はカミキリムシの一種のようだが、詳細は分からない。一人暮らしになってから10年以上。芙蓉の花は毎年咲いていたはずなのに、今までなんの花なのかも調べようともしなかった自分の無関心さに、自分で驚くばかりだ。