本部長として風光明媚な済州島のホテルの庭から、インタビュー形式の生配信を行う事になるクォンとサランだが、クォンの異母兄弟であるクォンの姉のたくらみにより、質問は全て彼を捨てた生母を連想させる質問ばかり。お金の苦労はせずに育ったクォンだが、母が彼を置いて出て行ってしまった事に対して誰からも優しい言葉をかけて貰わなかったのだろう。あまりにも子供っぽい態度で席を外してしまったのだが、そこをカバーしてインタビューを最後までやり遂げたサランの機転の良さだけが目立つインタビュー番組が出来上がってしまう。更に翌日の撮影は、チャーターした船の故障からホテルに戻れず、離島の民宿で一泊することになってしまうのだ。
海が荒れて戻れず、着替えもない中、宿の主人たちの洋服を借り、上下柄物の民宿スタイルで地酒を飲みながら一晩過ごす・・・韓国ドラマで離島のエピソードが出るとなると、「帰れなくなって、二人で島の民宿に一泊する」とうい流れは、アレンジは色々あれど、お決まりの定番スタイル。このドラマの場合は、船長である息子が両親が経営する民宿の売り上げになればとわざと二人を民宿に送り込んだ事が判ってしまうのだ。そんな中、地に足のついた生活をしているサランの言葉に何かを感じたクォン。
そんな事もあり、性格が小学生とも言えるのクォンは、あっという間に笑顔の可愛らしいサランのとりこになってしまうのだが、それ故、益々怪しい行動を繰り返すようになってしまうのだ。
インタビューの一件で株を上げたサランはホテルのVIP部門に異動することになるのだが、短大卒の彼女の大抜擢を既存のメンバーは当然快く思わない。更にクォンが必要以上に彼女を慮る態度を取る為、彼女の立場が益々危ういものになることも彼は気づかないのだ。困ったものである。