2024年7月、購読している日経新聞の朝刊に掲載されていた香港関連の記事。以前は短くてもリアルタイムに近い政治関連の記事も多かったが、最近は日経新聞故、経済関連の記事が時々掲載されるのを目にする程度。
『中国の富裕層、シンガポールから香港へ』
一族の資産の管理の為のファミリーオフィスがシンガポールよりも香港の方が簡単に設立出来る事から、中国の富裕層がシンガポールから香港に流れてきているとの事。(このファミリーオフィスの設立は、富裕層が中国に資産を持つリスクを減らしたい事によるもの)ただ、最近は香港も当局の干渉が強まっており、悩みどころらしい。
『香港の街角に増えるゲーセン』
景気悪化で賃料が低下した事により、若者が簡単に起業できるゲーセン(クレーンゲーム等をただ設置するだけの無人経営)が増加中。初期費用の回収が簡単な事で参入も増えているが、過当競争に陥る事なども想定される状況故、記事の中ではゲーセンで稼いだ資金を元手に投資等別の手段を考えている若者の言葉が紹介されている。
去年の11月、香港に行った際にも、繁華街の中に沢山の空き店舗があるのが目についた。お店の前に捨てられたごみ等の様子から、長い間空き店舗だったことが想定される所が多かった。
『香港競馬 本土ファン開拓』
香港で競馬を運営する香港ジョッキークラブ(HKJC)が中国本土の需要開拓に動くという記事。
HKJCが広州に所有する競馬場で定期的にレースを開催することを目指しているという内容。
以前、中国で勤務経験が長かった会社の先輩から「中国の人は本当に賭け事が好き。何もないバス移動の際にも、『これから〇〇に行く間に何本電柱があるか賭けよう!』と簡単に盛り上がる」という話を聞いた事がある。その先輩曰く「とにかく何でも賭け事にして盛り上がるのが中国式。僕が断ったら、なんで断るとその理由を聞かれたりして大変だった」との事。
記事でも賭け事の需要の素地は十分にあるものの、現指導部は賭博に厳しい態度を示しているとの事だが、香港での馬券の売上高が減少している事からビジネス的に動きがあると見ているようだ。
『香港の起業家、深圳に北上』
香港で起業するよりも、深圳で起業した方がチャンスがあるとして、留学先から香港に戻り、そして市政府から生活費の支援もある深圳で起業する道を選んだ若い女性が紹介されている。
他の媒体でも、市政府からの援助も充実していて、従来のスタイルの縛りがない深圳は魅力的という記事を見かけた事が何度かある。
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写真はマカオのタンパの街から見た対岸、中国の珠海の様子