タングとチョヨンの婚姻を行う事で、宮廷の中での出来事を皆が忘れるようにと仕向けるのは総帥としては当然の事か・・・タングとチョヨンだけでなく、ウクとムドクも気の力が無くなった事をいい事のようにとらえているようで、ムドクの過去等忘れて自分たちの婚姻も進める二人。
なんだか、全部が何事もなかったかのように平和な雰囲気になっているが、チン・ムはウクの本当の出自を知っているのだ。「チン・ムをこっそり殺さなければ、ウクの幸せも松林の幸せもない」と分かっているに、総帥たちはなぜあの場からチン・ムがこっそり立ち去るのを止めなかったのだ。あれだけの術士が勢ぞろいしていながら、なぜあっさりとチン・ムを逃がしたのだ・・・脇が甘すぎじゃないか。
更にソイもユルに血を吸った虫を与えた後、こっそりと逃げてしまったとの事。こちらも術士たちの脇が甘すぎる。彼女を捕まえればチン・ムが密告団とつながっていたのがはっきりしたのに・・・・
一発逆転を狙うチン・ムはなんとか世子の気を引こうとするものの、突然皆の前から姿を消したチン・ムを庇いきれないと思った世子は「自分の師匠を自ら手にかけることはできない。自ら出てきて罪を償ってほしい」とつれないのだ。更には気力が無くなったウクが松林を去ると聞き、驚くチン・ム。彼が王の後継者であることを放棄してしまったら、世子を自らの味方にすることも出来ない。ウクが土俵から降りてしまったらチン・ムのゲームはそこで終わりだ。
しかし、悪役はここでは終わらない。今更だが、ウクの命運はムドクが握っていた事を知った彼は、魂入れ替え人になる際に使われた氷の石から作られた香り玉には巫女が呪いをかけていたと言い出すではないか。鈴を使えば、魂入れ替え人を好きなように操れると今更言い出すチン・ム。「だから俺は魂入れ替え人にならなかった」という彼。後だしもいいところだが、これを使ってウクとムドクを破滅させ、更には自分の弱点を握るチョヨンの父親も一緒に始末しようと、最後の悪だくみに取り掛かる彼。
鈴に操られて暴走した後、魂入れ替えた者たちの墓場である湖水の底に落ちるムドク。。。そして命を落としたはずなのに、炎の中から復活するウク。のんびりしていたお嬢様だったチョヨンまで復讐に取りつかれるではないか。妖術、呪術VS水の気を操る術士たちの戦いと復讐は、第二章に続く・・・・
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第二章はナクスの物語になるらしいが、ずっと訛りに自分の出自を隠したムドクにはもう活躍の場はないのか・・・ちょっと寂しい。