ヤン教授はイェスルの弁護をすることになっても自身の裁判は続いており、交際相手の父親が国会議員故四面楚歌な事にも変わりはないし、更にカン・ソルAたちは、イェスルの裁判に備えると言っても自分達の授業もあるのだ。いくつもの事が平行して進んでいく。(カン・ソルAには、双子の姉ダニが継父の金遣いの荒さと賭博中毒に悩んでいたことを知らなかったという負い目もある・・・)
ヤン教授が学校に籍を残しつつ、イェスルの裁判にロースクールという学校の未来を考えれば可能性が広がる事ということになるのだが、勿論検察側にとっては面白くない事。ただ、表向きに阻止出来ないところが難しいところだ。
産婦人科医の学生の突然の成績不振、そして突然皆の前から姿を消した事から彼の事を皆疑い始めるのだが・・・妻を思い逡巡する彼をさりげなく説得するのは試験に10回臨むも失敗し、今は学校内で印刷所を営む男性。勇気を出して裁判で証言したイェスルの姿、そして人生の先輩の言葉で、殺人が行われた時間に自分がヤン教授と一緒にいたと証言をすることを選択する彼。しかし、なんとその証言の入ったUSBを取られてしまうイェスル。そしてそのUSBが検察に渡った事を知りながら、裁判に臨むヤン教授。法知識だけでなく、裁判には度胸もはったりも必要だということだ。
ちなみに法曹界で仕事をしようとするカン・ソルBは、学生の身ながら自分の盗作疑惑いついてよどみなく意見を述べ、教授達を納得させようとする度胸の持ち主。父が「資格もないのに実力があるのが一番怖い」と娘の行く末について悩むのも良く分かる・・・
イェスルの裁判は陪審員を選ぶ段階になり、学生達も誰が選ばれればイェスルに有利に裁判が運ぶのかを検討する段階に・・・(陪審員のバックグラウンドを検討しつつ、どんな判断を下すのかなど推測までするとは・・・)ただ同じ事を検察側も行っているのは当然だ。
検事、ロースクールの教授と弁護士稼業をしてこなかったはずのヤン教授なのに、陪審員メンバー達の心の掴み方が突出しているのはさすがなのだが・・・やや恐ろしいのは新規投入された検事も、裁くという事以外に何か自分の今後の身の振り方に有利なような判断をしそうな雰囲気があることだ。
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学生達の実務研修先が検察だったり、国会議員の事務所だったりするのは韓国法曹界的には一般的なんだろうか。それならそれでいいのだが、行き先があんまりにもドラマ的偶然なので、面白いと思いながらもちょっとどうなのかなと思ったりする。
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