私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

侍タイムスリッパー

2024-10-26 21:16:19 | 映画鑑賞

命を受けて京都で長州藩士に刀を向けた会津藩士。刀を合わせ、今まさにという瞬間に雷が落ち、気づいた時は140年後の京都の撮影所の中。

そんな風に自分の意志に関係なく、まったく別の世界に足を踏み入れる事になってしまった高坂新左衛門。街中のポスターで幕府が倒れた事を知るも、帰る術の無い彼は、なんと撮影所の中で斬られ役として生きていく道を選ぶのだ。

帰る術がない事を嘆くでもなく、現代の事をあれこれ追求することもなく、自分が出来る事は・・・と斬られ役の道を選び、選んだからにはその事に真摯に向き合う姿がなんとも清々しい。本物の剣士故、飲み込みも早い。どんどん見せる殺陣のスキルも上がる。140年の時間差も、周りの人への配慮を欠かさず、敬意と感謝の気持ちを忘れないという、その真面目さ故乗り越えるのだ。

140年の時間差を乗り越えて現代で真摯に生きる姿と、劇中劇で斬られ役に徹する姿との間に境目があまりないため、観ている側も思わず、どちらも本当の姿のように錯覚し、どちらの姿も熱く応援したくなってしまうのだ。

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子どもの頃、夕方、おやつを食べながら見た数々の時代劇の事を思い出す。