私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

破墓/パミョ

2024-10-20 19:46:44 | 映画鑑賞

巫堂(ムーダン)のファリムとボンギルは、跡継ぎが次々と謎の病気にかかるという海外在住の家族から桁違いの報酬でお祓いの依頼を受ける。

韓国にある彼ら一族の墓に原因があると踏んだ巫堂(ムーダン)のファリムとボンギルは、墓地の場所を見極める風水師と改葬を取り仕切る葬儀師に声をかけ、家族の意向を受けお祓い改葬を一緒に行うのだが、掘り出した棺には禍々しい秘密があり・・・というオカルトチックな展開。

お祓いを取り仕切る巫堂(ムーダン)のファリムとボンギルを演じるキム・ゴウンとイ・ドヒョンの「私たち若いけれども実力はあります」という貫禄さえも感じさせる熱量。お祓いにも若さとプロフェッショナルさが感じられ、風水師を演じるチェ・ミンシクと葬儀師を演じるユ・ヘジンとチームを組むも年配の彼らと同等にやりあう。

掘り返し棺を運び出し、お祓いを済ませてその後祟りのような事がなければ彼らの仕事は終了だ。原因究明が彼らの仕事ではないのだが、不思議な出来事は続き、彼らは再び墓に隠された秘密に向き合わねばならなくなる。

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ここからは、恨(ハン)という感情を忘れることなく、それを自分たちのアイデンティティと捉える韓国らしい展開。恨(ハン)は相手があってこその感情なので、ここで見ている者が一致団結する相手が必要となる。そこで白羽の矢が立つのは・・・という事なのだが、ここからの展開の詰めが甘い。ストーリーとしてはここからの展開が見せ場なのかもしれないが、私には墓を掘り出すというのが一番の見せ場に思えたので、映画的な熱量は随分トーンダウンしていたなと感じてしまう。おどろおどろしい場面が続くも怖さはそれほど感じず。

改葬アベンジャーズの4人の熱演で面白く見るも、後半の熱量が薄れた安易な設定に思わず苦笑い・・・