インドネシア新幹線、「白紙撤回」の裏事情 手痛い失敗から日本は何を学ぶべきか
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中国に十数年駐在経験がある職場の男性曰く・・・・
「このニュースが出る少し前に、中国では『時期尚早』『これをやる余裕があるならもっと国内に目を向けるべき』というのが中国国内ですごく盛り上がっていたんですよ。ネットの書き込みもすごかったし・・・・
国民と政府が必ずしも同じ方向を向いているわけじゃないんですよね。
だから、日本も記者会見などで、余裕を見せてそういう話も披露してもいいと思うんですよ。真正面から行くんじゃなくて、そちらのやり方は分かってますよ。という風にしないと。。。。。ああいう記者会見だと、悪い印象だけが残りますよね~。引っ越しは出来ないんだから、向こうのやり方を知ったうえでこっちも対応しないとね・・・
と言っていた。
「まぁ、ネットの書き込みはもう消されて残っていないかもしれませんけれどね・・・」とも言っていたが。。。。
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職場で異文化交流に悩む日々が続いている。
上手く例が挙げられないが、基本パターンはこんな感じだ。
例えば海の向こうからやって来たAさんが担当の仕事があるとする。仕事内容を●●としよう。
「Aさん 担当の●●を営業の人にお願いしますね~。」と頼む。頼めば期日までに仕事を仕上げてもらえると思うし、何か問題があれば、適宜質問してもらえると思っていた。
しかし、期日になっても来ないと営業の人から連絡があった。
すぐ催促すると「今やっている途中です。急いでやっているんです。」と言われるかも知れない・・・と1日様子を見てみたが、やっぱり仕事は上がってこない。
仕方がないので期日を1日過ぎてしまった翌日に「●●はどうですか?」と確認すると「なんでしょうか?」という。
いろいろやり取りの末、分かったことは「担当の●●のこの部分をこういう風にして、何日の何時までにこういう形にして、営業の担当の人にメールで送信し、さらにメールの内容を先方が確認したか電話で確認してください。」という詳細な指示を出さなかったから、やるにはやったが、営業の人には渡していないという。
まぁ、この部分は共通認識だろうという考えは持ってはいけないらしいのだ。
さらに、私の常識では考えられない破天荒な事が起こったりするので、「なんで?」と質問すると「ダメって知りませんでした。」とか「ダメって言われなかったから。」と、これもびっくりするような答えが返ってくるので、説明は一から十二まで説明するというスタイルを取った。さらに「こう言ったら、こんな返しがあるはず。」とかなりパターンも勉強した。
しかし慣れて来たなと思っていると、すごろくの最初に戻るのようになってしまう。確認すると「今回は注意されなかったから、いいと思った。」と脱力するような返事が来る。更に会社の備品を「貰って行っていいか?」と真顔で聞かれたりする。油断大敵だ。
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何かあると、中国に十数年駐在経験がある職場の男性にアドバイスを求めるも「もう3,4年仕事をしているはずなのに、Yさんもまだまだですね~。」と笑い飛ばされてしまう。
その男性曰く「全部話しを聞いてから『だけどここのルールは違うから、ここのルールに従って』と言えばいいんです。
間違っても、そこで善悪の話はしないこと。冷静に『ルールに従って』と言わないとね」との事。
異文化交流は、そこにある深い溝はどうやっても埋められないということを学ぶことだと思う毎日。