先週の木曜日の朝の飛行機で韓国に行き、先週の土曜日の朝の飛行機で羽田に帰って来た。2泊3日の短い旅。機内で食事もしたので食事の回数は限られるし、グルメを求めた旅でもないのだが、何を食べたかは記録に残しておきたい。
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2003年の10月に初めて一人でソウルに行った時は、一人での食事に本当に困った。
当時はロッテリアでもスタバでも一人で食事をしている人を殆ど見かけなかった。ロッテリアでは、おしゃべりに花を咲かしていた60歳代後半のマダム達に「あら一人なの?」などと話しかけられた。当時は言われている事は分かっても、会話らしい会話は出来なかったので、黙っていると「寂しいわね」的な事を言われていたようだ。
今は勿論連れ立って食べている人の方が格段に多いのだが、どんなお店でも一人で食事をしている人は必ずいる。
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パン屋さんは本当に沢山見かけた。
昼食をと思ったのだが、機内食を食べてからいくらも経っていなかったせいか、がっつり食事をする自信がなかったので、パンは丁度よかった。
今回立ち寄ったのは、色々な具材が入っている揚げたパンを扱っている店だった。カレーパンの中に色々な具材が入っている感じだ。中の具材毎に袋のデザインも違っており、おしゃれな揚げパン屋さんだ。
韓牛をつかったコロッケがポイントらしい「韓牛コロッケ入りパン」を選ぶ。2800ウォン位だったと思う。
店の前にテーブルと椅子もあり、小腹が空いた人はそこでパンを食べられるようになっていた。持ち帰る人と食べていく人と半々程度。
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夜は、肉中心のファミリーレストラン的なお店で食事をする。
店の中は、グループ客用の個室が幾つもある大きなお店だったが、窓側の席には若い女性が一人でテンジャンチゲやキムチチゲを食べているようなお店だった。
これなら一人で4人用のテーブルを使っても気が咎める事もない。
コムタンを食べたかったのだが、メニューで目についた羊肉のコムタンの色は真っ赤だった。「辛いですか?」と確認すると「辛いからカルビタンにしなさい。それがいいわ」と、いかにも韓国らしい接客を受け、お店の一押しらしい「名品カルビタン」を食べる事になる。
一人でもおかずは複数人用と同じものが出てくる。キムチも白菜とカクテキの2種類。ホテルの部屋での晩酌のおつまみ用にテイクアウトしたい位だった。
20年前は、外で一人で食事をすることが出来ず、屋台でキムパやおでんを買い、部屋で食べたりしたことを考えると、本当に隔世の感だ。