先週の金曜日、文化村のル・シネマのウォン・カーウァイ特集で天使の涙を久しぶりに見る。
主演のレオン・ライが好きなのでDVDでは時々見返してはいたが、スクリーンで見るのはシネマライズ(多分・・・)で見た20年前の公開の時以来だ。
香港の夜に生きる若者たちを、ストーリーで見せるというより音楽と映像で見せていく話だ。ストーリーに大きな流れはなくとも、エピソードの積み重ねとどんな風に生きているのかを語っていく。
ストーリーを追う話ではないのだ。自分の好きなように見ればいい映画だと私は思っている。
久しぶりに見て思ったのは、殺し屋の若者と夜の街で出会い、短い間一緒に過ごす娼婦(多分そうだろうと思う)を演じるカレン・モクが綺麗に撮られていた事だ。
恋人にフラれた女性を演じるチャーリー・ヤンや、殺し屋のパートナーのミッシェル・リーは、役柄もそうだし、映像的にも顎の下からなめるようなアップの映像が多く、割と生々しく撮られている場面が多いのだが、カレン・モクは、一人テンション高く香港の夜を満喫している様子だった。
ポスターに使われていたのが彼女の姿だったのも、改めて納得。
公開当時は、「なんでカレン・モクなんだろう・・・」と正直ちょっと思ったりしたのだが、公開から20年以上たち、ニュートラルな思いで見ると、彼女の姿をつかってポスターが作られたのも当然だなと思う。
特集は大人気だったようで、会社帰りに購入したチケットは最前列のほぼ中央だった。
前は見辛いから敬遠する人が沢山いるのも良くわかるが、私は自分の前に誰もおらずすぐそばにスクリーンというは嫌いではない。
周りの人が気にならないので、自分の家で見ているようなリラックスした気分になるのだ。
もちろん首は疲れるが・・・・
제진 (齐秦) - 사모적인 (思慕的人) [영화 타락천사 (Fallen Angels,墮落天使) 중]