両親を安心させようと何度も公務員試験に挑戦するもなかなか夢かなわず、起死回生を狙うものの就職詐欺にひっかかり、更に何故か井戸に落ちた事で、昼は見た事もない50代の女性の姿になってしまう30代目前のミジン。
厳しい就職活動の中、求められる高いスペックを追い求めるものの、そうこうしているうちに次々と出てくる若いライバルに追い抜かれていく就活生の苦悩がとてもリアルだ。悩みは一つで十分なのに、何故か20代と50代の女性の姿を行ったり来たりする事になり、仕方なくシニアインターンとして地元の検察に勤務する事になる彼女が出会うのが、何故かソウルからやって来たクールな検事。
20代の彼女は事件の目撃者として、50代の彼女は職場の上司としてクールな検事と向き合う事になる彼女。就活で得た高スペックを検察で惜しみなく使うも50代の姿でバイアスがかかりなかなか認めて貰えない。20代の姿でも詐欺に引っかかった就職浪人性というバイアスもありこちらも上手くいかない。
1日の間で20代と50代を行き来するものの、どっちつかずでどちらもなかなか上手くいかない姿が面白かったりするのだが、次第に理由が分かずどっちつかずの状況なのがなんとも歯がゆくなってくる。
でも不思議な事にその歯がゆさがこのドラマのポイントなんだろう。1日の中でタイムスリップしながら何倍もの人生を生きているような姿を見るのはちょっとだけ切なく、でもかなり元気が貰えるのだ。
公務員試験の合格を目指して勉強だけをしていた彼女が、検察の中でのリアルな仕事の中でその能力を遺憾なく発揮する様子は、自分探しとともに、仕事の本質を見せて貰ったような気分になる。