自分だけのことかもしれないが、音楽は何度も繰り返し聴くのに
本は何度も読むことはない
今までに再読した本は、最近では「カラマーゾフの兄弟」
あとヘッセの「シッダールタ」「ガラス玉演技」
フロムの「自由からの逃走」は読み直した記憶があるが
あとはスラスラと出てこない(詩などは別)
なんでかな?
音楽は対面するのも苦労しないし、細かなところは忘れてしまって
新鮮な気持ちでいられるからなのだろうか
音楽も真剣に楽しむには集中が必要だが、とりあえず聞き流しでも
それなりに楽しめるが、本はそういうわけにはいかない
何かと格闘するように頭を働かさないと読んだ気がしない
そして頭が混乱しているような状態が読書の醍醐味みたいなところがある
読み返すと自分自身の思わぬ変化に気づく
「カラマーゾフの兄弟」はイワンとアリョーシャのどちらが正しいかといった
神学的・哲学的な面よりは、二度目はドスエフスキーの物語の構成とか仕掛けが
うまいな、、とかが気になってしまった
あとはドストエフスキーの描く女性は割とワンパターンだな、、とか
偉そうな感想を持ってしまった
ショックだったこともある
「自由からの逃走」はこんな内容だったのか、
自分は何を読んだのだろうとか、、、
記憶しているのは読み終えたという記憶だけで
読んだ本の内容は記憶されていないかもしれない
でも仕方ない、、これが自分の実力だ
ま、そんなに神経質にならずに
お金のかからない読書というお楽しみをこれからも、、、