第46代アメリカ大統領の就任式が何事もなく終了して
ホッとした思いをしたのは、どの国でもそうだろう
10年ほど前からあるメールマガジンを購読しているが
理性的で何でも知っていると思われた筆者が、ここ最近はとても奇妙な投稿が続いていた
それはディープステートに関することだったり、あの選挙に不正があったと訴えるものだった
それまでの彼の発する情報が役に立ったり参考になることが多かったので
一旦は彼の指摘とか情報は正しいのかもしれない、、と不安になった
それでもあまりにも荒唐無稽なものに思えたので、今度は自分で彼の説の根拠とする
情報源を確認したり、そこで使われた大統領命令13848を検索したりしてみた
するとリンク先のページもいまいち信用できない感じがしたし
紹介された動画に登場する人物も直感的に違和感を感じる方だった
また大統領令13838は今年出されたものではなく、2018年に既に出されていて
その内容もロシアの関与を追求するものだったが、それは親トランプさんが言うような
トランプさんに有利に働くものでもなかった
その他にも下院議長のペロシさんのパソコンが乱入時に盗まれて、大事な秘密がバラされて
逮捕者が出てくるといった話も、パソコンが盗まれた事件の後の報道を見てみると
これまた全然ちがう内容で世界には報道されていた
つまりは自分の価値観の判断からすれば、かなり偏った情報と思われた
信者はこの表に出ているニュース自体がフェイクと言い、自分たちこそが正しいと
訴えるわけだが、常識的には信じがたいこうした内容をあの賢い人が
真面目に信じていることに驚きを覚えた
この信じがたい説を信じている人の中には、自分がアマゾンで購入した本の著者もいた
分断は想像以上に深いところで進んでいいるのかもしれない
アメリカの選挙に不正があったとしてデモを日本で行った人たちがいた
またあの選挙に不正があったと公言するメディア人とか作家もいた
その人達は、少しばかりおっちょこちょいとか、過激な発言でウケ狙いしている
ように思えて、またいつものあれか、、と思っていたが
現実の世界で自分が親しんでいた真面目な情報の提供者がその中にいるのは
驚くだけでは済まない
なんでこんなことになっているのか?
想像以上に根っこは深いのかもしれない
(オウム真理教の信者にインテリ層が多かったのを思い出してしまった)
経済力の分断だけでなく知の分断
知を上位におく人たちが、単純化された言論を信じようとする人たち
(知の弱者)に接する態度は上から目線で、それが分断に拍車をかけている
との指摘もある
大まかに言って、知の分断は経済的な背景につながるようで
それは先月の100分de名著 ブルデューの「ディスタンクシオン」でも
社会学的な分析として語られていた
この分断はマスコミ的な扱いではなく、社会学的に研究されるべき問題と思われるが
日本はアメリカのこととして研究対象にならないかもしれない
(安倍信者とそれ以外の人との分断は似たようなものだと思うのだが)
ところで、いきなり話は変わって、就任式、国歌はレディガガが歌ったが
よく声が出てるな!が第一印象
ショービジネスの方だが、ヴォイス・トレーニングとかが
しっかりなされているようで、そこがちょいと驚いた
またカマラ・ハリスさんの就任宣誓では
決まった文章を読み上げる事になっているのかどうかは知らないが
(少しだけ目にしたので正確ではないが)
その中に「逃げずに、役目を果たしていく」みたいなことがあった
これなんかは日本の政治家の人たちが一人ひとり宣誓してもらいたい
(逃げずにというところが)
公務員は就職する時に宣誓書を提出するが、制度として議員さんも
宣誓書を提出してもらいたい気分(国も市も)