何故、そういうことになってしまうのか
「勝負は時の運」と言うものの、サッカーの気まぐれな神様は
まるで残酷な結果を好んでいるかのように思えてしまう
今日の試合も頑張った人が報われなかった
高校サッカー決勝は、青森山田対山梨学院の戦い
前半押され気味の山梨学院がワンチャンスをものにして先制
このシュートは低く抑えてコースを狙った良いシュートだった
戦いがトーナメントでなくリーグ戦だったら、きっと青森山田のほうが
勝ちをおさめていただろう
個々の能力、攻撃の多彩さは少し差がある感じ
青森山田は落ち着いてボールを回し、相手が疲れて集中が続きそうにない時に
キーパーのこぼれ球を押し込んで同点
その後交代の右の選手(藤森)が何度もチャンスを作って、彼からのセンタリングを
守備側が守れると思ったその瞬間、一歩速く足が出て勝ち越し点を奪う
この勝ち越しの点を奪ったのが今大会の得点王となった安斎
この選手は良い選手で、右からのパスを受けてシュートを撃ったシーンがあるが
得点にはならなかったが撃つまでの時間が極めて速く、それだけで印象に残った
彼が攻撃の中心人物であったことは誰でもわかった
青森山田がそのまま押し切るかと思われたが、一瞬のすきを狙って同点
その後延長戦になったが得点は入らず、勝負はPK戦に
ここで残酷な事が起きた
青森山田の2点目を決めて、頑張っていた安斎選手がPKを相手のGKに
止められてしまったのだ
よりによってこの日も活躍しチームの中心として頑張った選手が
一番味わいたくない経験をすることになってしまった
実は、PKを戦が始まる前から、そんな予感はしていた
それまで頑張ってきた選手がよりによって肝心な場面でうまく行かないこと
そういうシーンは今までも何回か見てきたからだ
例えば、日韓ワールドカップ、ドイツのGK カーンは、ブラジルとの決勝戦で
今まではミスをしないでドイツを守ってきたのだが
あのときだけシュートをハンブルして詰められたロナウドに点を許してしまった
カーンのチームとまで言われて貢献してきたのに肝心な時に、、、
PK絡みではワールドカップアメリカ大会で、頑張ってきたバッジョが外してる
ドイツ大会ではユーゴ対アルゼンチン戦で一人退場者を出した中でも
獅子奮迅の活躍をしたストイコヴィッチがPKを外してる
(あの試合のストイコヴィッチはマラドーナよりも良かった)
日韓大会の3位決定戦では韓国のDFの中心人物、ホン・ミョンボが
やはり滅多に起こさないミスで失点のきっかけを作った
どうしてサッカーの神様は頑張った人にご褒美を与えるのではなく
試練(精神的な)を与えるのだろう、、
その試練は乗り越えられるメンタルを持った人にしか与えられない(?)としても
それでも、どこか意地悪な仕打ちのように思えて仕方ない
そこで思い出すのが女子のワールドカップ優勝の時のこと
あの大会のMVPの澤はPK戦のキッカーを務めていない
試合終了直前のアクロバチックな同点ゴールをきめて
気分的にノッているはずなのに、、、
だが彼女がPK戦のキッカーではないことは、正しい選択のように思えた
それは、頑張った人に試練を与える、、という運命を彼女に与えるのではないか
と浮かんでしまったからだ
聞くところによると澤はPKキッカーにはなりたくない!
と監督に告げていたそうだ
というわけで、ある野球の監督の
偶然の勝利はあるが、負けた試合には理由(必然性)がある
との有名な言葉は、そうかも知れないとは思いつつも
やっぱり神様の気まぐれは凡人にはわからないあ、、というのが実感
それを今日も感じてしまった
ところで試合結果は
山梨学院2−2青森山田
PK戦
山梨学院4−2青森山田