サンシュユ(山茱萸)の花芽
<ミズキ科ミズキ属>
別名ハルコガネバナ・アキサンゴ
落葉小高木。
樹皮は帯褐色で鱗片状にはがれる。
葉は卵状楕円形で、先は鋭くとがる。
裏面は有毛で、主脈の基部に褐色の毛のかたまりがある。
3月頃、
葉に先立って枝一面に散形花序をつけ、
黄色の小さな花を密に開く。
花序の基部に褐色の総苞片が4個ある。
花弁と雄蕊は4個。
果実は楕円形で赤く熟しめだつ。
<俳句歳時記>春
山茱萸(さんしゅゆ)
さんしゆゆの花晩年の野の光 平原 玉子
あまりにもさんしゅゆに近くあそびいて 阿部 完市
山茱萸や山国のものみな素顔 黒川 憲三
しのびあふけものありけり花さんしゅゆ 田浪 富布