▲ラショウモンカズラ(羅生門葛)
<シソ科ラショウモンカズラ属>
目黒の自然園まで観察会に行く。
まだまだ蕾が多かったけれど、もうラショウモンカズラも咲いていた。
名前が凝っている。
京都の羅生門で、渡辺綱に切り落とされた鬼女の腕に見立てた名前である。
林下に生える多年草で、花茎が直立し上部の葉の脇から大きな紫色の唇形花を
つける。
下冠の下唇の幅が大きく、内側に濃い紫色の模様がある。
葉は対生し、卵心形で質は薄く、縁の粗い鋸歯がある。
▲カタクリ(片栗)
<ユリ科カタクリ属>
カタクリ山で、カタクリは紹介したので、
目黒観察園で教えて頂いた、1年目のまだ種がついているカタクリの葉は、
細長い。7~8年でカタクリの花が咲く。
咲いた年の次の年は咲かずに休んでいる。
これが、1年目のカタクリです。
▲ノウルシ(野漆)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
湿地に生える多年草。しばしば大群落をつくる。
有毒植物でノウルシの名は茎から出る乳液が皮膚にかぶれを起こす。
茎は高さ30センチほどで、葉は互生する。
茎の先に5枚の葉を輪生し杯状の花序をつける。
花序の下側につく苞葉は黄色の倒卵形で、遠くからだと花弁のように見える。
ノウルシにヒラタアブ?
▲タチツボスミレ(立壺菫)
<スミレ科スミレ属>
最もよく見られる菫で、様々な分布している。
葉はハート形で2センチほどで、花が終わると大きくなる。
花の内側に毛が無くて、距は淡青紫。
▲ツクシとスギナ
〈スギナが栄養を蓄えて、ツクシは胞子を飛ばす。)
▲ジュウモンジシダ(十文字羊歯)
形は、横に十文字になっています。
▲リョウメンシダ
裏側も似たような羊歯の形で緑色。
▲ベニシダ
葉裏が胞子がついていて赤く見える。
▲ユキワリイチゲ(雪割一華)
もう、何度も掲載しているので、特に説明はしません。
▲ランヨウアオイ(乱葉葵)
<ウマノスズクサ科カンアオイ属>
葉は広卵形か卵状楕円形で、長さ6~15センチ、
先は尖り、基部の両側は耳状に張り出す。
しばしば、白い斑紋が入る。
和名はこの乱れ模様から、乱葉葵になった。
▲アブラチャン(油瀝青)
<クスノキ科クロモジ属>
雌雄異株。
果実や樹皮に油が多く、搾って灯油に使われたことに由来する名前。
▲ヤマコウバシ(山香)
<クスノキ科クロモジ属>
葉が冬でも落ちないので、受験生などに喜ばれる葉です。
<昆虫コーナー>
ハラビロカマキリの卵嚢
目黒ではハラビロの卵嚢を多く見つけた。
オオカマキリの卵嚢
ここからうじゃうじゃ出てくるカマキリの子供たちに出会ってみたいと
ずつと思っています。
昆虫ではありませんが、ヤモリの卵です。
2つずつ、産むそうです。
《俳句鑑賞は春の季語一人静(ひとりしずか)》
風止みて一人静のまたひとり 倉田 絋文