三重県立美術館の企画展『真昼の夢、夜の寝覚め』を観た後は、
ミュゼ・ボンヴィヴァンで同企画展に合わせた特別ランチ(2,500円)。
前菜
~イケムラレイコ《夜の浜辺》をイメージして~
前浜産 白身魚カルパッチョ
茄子のマリネをソースにして
ケムラレイコ《夜の浜辺》という絵画は紺色と黄色が印象的な絵でしたが、
その色を意識したと思われる一皿。
白身魚はカマスということで、カルパッチョと言いつつ軽く焼いてあるようでした。
黄色の花びらと粉末(魚卵あるいは黄味?)、カマスの下には紺色の茄子が。
カマスには柑橘系と思われる汁がかかっていて、新鮮な味わい。
カマスの上のものは柴漬けのような食感でしたが何だったのでしょう?
中央の葉っぱの中にはクルミがあり、魚や茄子とは違う食感が楽しめました。
パン&オリーブオイル
1個はオリーブオイルで、もう1個はメインの皿の
イカスミソースをすくっていただきました。
メイン
~真昼の夢 私のヴィジョン~
魚介とベーコンのカネロニ
イカ墨のカプチーノソース
手前の黄色い筒は春巻きではなくパスタ(笑)。
奥は舌平目のバターソテー。
その下には大根、ハナビラタケ、パプリカなどの野菜が。
皿の下半分の黒いのはイカスミソース。
上半分の白いのはアサリのダシだかのソース。
上の舌平目やその下の野菜類はそこそこ美味。
下の春巻きに見えるパスタを切るとこんな感じ。
中にはベーコン、カニ、アサリ、ニンジン、玉ねぎなどが入っていました。
ただ、これを口に入れるのはなかなか至難のワザ。
しかもソースがイカスミなだけに、ハネが服についたらサイアク!
慎重に、慎重に口に運びました。
味も特別おいしいワケでもなく・・・。
デザート
~夜の目覚め 闇に潜んだインスピレーションをデザートに~
新じゃがいもとカルーアのババロア
プラリネグラッセをアクセントに
カルーア(KAHLÚA)とは、メキシコでアラビカ種のコーヒー豆を
主原料の1つとして作られる、コーヒー・リキュールの1種だそーで。
また、プラリネ (Praline) は、焙煎したナッツ類(主にヘーゼルナッツやアーモンド)に
加熱した砂糖を和えてカラメル化(カラメリゼ)したもの、のようです。
右が新じゃがいもとカルーアのババロアで、一番上はコーヒーゼリー。
甘さ控えめでワタシにはなかなかグー。
左はアイスクリームで中にナッツが入っています。
正直、ワタシにはちょっと甘過ぎなアイスクリーム。
上の丸いのもナッツが入った煎餅のようなもの。
こちらは香ばしく美味。
コーヒー
いつもは砂糖とミルクを入れて飲むのですが、
デザートのアイスクリームが甘過ぎたので、
ブラックのままいただきました。
こんな感じの特別ランチでした。
三重県立美術館『真昼の夢、夜の寝覚め』に行ってきました。
公式サイト:真昼の夢、夜の寝覚め ―昼夜逆転の想像力―
正直なところ、特別観たい企画展ではなかったのですが(失礼!)、
併設レストランが本企画展に合わせた特別ランチを用意しているのが楽しみで。
展示構成は
第1章:薄明の時間
第2章:夜の寝覚め 《にぎやかな夜》《夜の彷徨》《夜行性》《銀河》
第3章:真昼の夢 《幻視》《蜃気楼》《終わらない眠り》
展示冒頭の文章を読んでみると面白そうに思えたのですが、
個々の作品は企画展の意図とは関係なく描かれているので、
企画意図からみてナルホドというものがなく、なんかイマイチな感じ。
作品はすべて三重県立美術館の収蔵品のようで、
企画のために外部から借用した絵画があるわけではなく、
ありもので間に合わせたところに本気度が垣間見える感じです。
強いて興味を持ったものとしては、浮世絵に描かれた蜃気楼。
『東海道名所之内 桑名 蜃気楼』というもので、桑名で蜃気楼が見えるのか!?
実は蜃気楼の「蜃」はハマグリを意味し、ハマグリが名産だった
桑名や四日市と蜃気楼を掛けた絵とのこと。
なお、同時開催で『魚住誠一写真展』がありましたが、
カメラ雑誌のポートレート作品掲載で人気の魚住氏ではなく、
三重県松阪市出身の全くの別人(笑)。
ブロムオイルプリントやシルバーゼラチンプリントのモノクロ作品や
氏の使用したカメラなどが展示されていました。
公式サイト:受贈記念 魚住誠一写真展