校長室女子会

危ない題名ですが、べつに危ないことをしているわけではありません。校長職をしている私は、校長室をも子供たちの憩いの場所にしようと、いろいろと工夫してきました。ある時は校長室廊下に机を出して、辻将棋を仕掛けたこともあります。廊下で対局をすることで、観客の子供たちも含めて、頭を使う休み時間になったはずです。

今は、いつの頃からか、6年生の女子たちが休み時間になると集まり始め、トランプゲームの大富豪をするトランプ女子会が始まりました。毎日休み時間になると、校長室のドアが勝手に開かれ、女子たちが、
「校長先生、やりますよ。」
と、トランプを配り始めます。私の仕事があろうがなかろうが関係ありません。参加しなかったり、他の用事で校長室開放をできないと、私は6年生女子たちに叱られます。そんなことで大富豪ゲームの勝負が始まります。校長は完全に6年生女子のお友達です。それが良いではありませんか。そんなことをしている校長は、世界中でも珍しいでしょう。

トランプ女子会をしながらも、女子ですから、いろいろな話をしてくれます。学級のこと、家のこと、クラスメイトのこと、先生たちのこと、不満に思っていることなど、それはそれは興味深い会話内容です。それをできるだけ表情を変えずに受け流すのが私の役目だと思っています。私は校長室女子会で語られたことは、絶対に誰にも話しませんが、学校運営の参考にはさせてもらっています。

普通、私のような校長のところに、思春期前期の女子たちが集まることはありえないと思いますが、好んで校長室に来てくれるので、ありがたく受け入れています。

そんなことを書いていて思い出しました。かつて30代の私は、学校の女子教員だけで企画する職場女子会(呑み会)に、毎回私だけ1人特別に、必ずお呼ばれしていたことがありました。あれは何だったのでしょう?私は無害?安心パイなのでしょうな

今日の校長室トランプ大富豪女子会は、私は大貧民に落ちてしまいました。大富豪になった女子は、満足気に授業に戻っていきました。ちくっしょう(笑)
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