薬師丸ひろ子 - セーラー服と機関銃 (Live)
薬師丸さんは私とまったく同じ世代。誕生日も2週間くらいしか違わない。しかも私たち世代が中学校の頃にあった、高校入試の第1学区が同じ。そして薬師丸さんは私の地元の八潮高校に通っていた。私は千代田区の九段高校という学校だったため、同じ学校にはならなかったが、運が良ければ同じ学校になったかもしれない。薬師丸さんの中学時代の同級生と高校で一緒だったり、八潮高校に行った中学の友達が薬師丸さんと一緒になったりして、とても身近に感じていた。
薬師丸さんが13歳で映画「野生の証明」でデビューして以来、45年以上もたったのですね。
13歳と言ったら、私は区の卓球大会中1の部でいきなり3位になって、小学生時代から卓球をしていた選手たちから「あれは誰だ?!」と波紋を投げていた頃だった。デビューと言っていいのかな(苦笑)
薬師丸さんのコンサートには、けっこう行っている。彼女の歌うすべての曲を知っているし、歌声を聞いていると中学高校時代のことを思い出して懐かしくなる。それにしても、もう還暦近いのに、その歌声は10代の頃と変わりないと言ってもよい。聞いていて本当に安心する歌声である。さすが合唱部出身だと思う。
さて、なぜこのようなことを記事にしたのかというと、「声」というものはとても大事だということを言いたかったからである。誰にも知られていないが、私自身も自分の声にこだわってトレーニングを積んできた。年齢が高くなっても、声の質が落ちないように精進してきた。毎週月曜日の全校朝会では、ボイスレコーダーで自分の語りを録音し、すぐにどんな声で話していたかを確認し、声質を維持できるように努力している。
仏教に「声、仏事をなす」という言葉がある。仏という存在は、説法をする内容よりも、声の質で人々を導くのだという説である。私の長い教員生活の本質がここにある。声質を保つために、19歳の頃から今までボイストレーニングを続けてきた。聞いていて心地よい声を出せるかどうかが私の勝負でもある。同じ内容の言葉を話しても、他の人よりも私の方が説得力があるという自信がある。
あるフランスのオペラ歌手が、80歳になっても、まるで30代のような声で歌える姿にふれたことがある。声は鍛えればいつまでも若さを保てるのだと思う。薬師丸ひろ子さんの声は今でも若い。それをお手本にして、私の声も、いつまでも若くありたいと強く願う。同級生だから。