地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ヤンゴン熱鉄記 (19) 全車キハ48

2016-10-20 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 以前キハ181で興奮した列車……今や全車キハ48編成で興奮!



 都会バックでキハ48オンリー編成を撮ることになろうとは!



 まだ今ひとつデコボコな軌道状態の中、斜光線を浴びて力走!



 ドア閉めが短期間で終わった結果 (確か)、こんな光景も過去帳に。

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 昨日神保町書泉にて早売りされていたRP誌最新号は、キハ40系列特集の続編ということで、とりわけその現状を考える上で絶対不可欠なミャンマー輸出車の状況についても、いつもお世話になっております斎藤幹雄氏の筆によって余すところなく語られております♪ その詳細を記すとネタばらしになりますので避けますが (笑)、リンク頂いております『RBE』様の最新のレポートなども拝見していますと、どうも最近の事態はますます流動的だったりしますね……。今年3月にヤンゴンがキハ40系列の花園になりゆくさまを眺めつつ、当面はこれが基本的な趨勢かと早合点したものですが、その後……ティラワ港に到着したキハ40・48の改造が当面放棄されてティラワ駅で雨晒しになっていたり、名古屋港にて船積みを待ったままの車両もあったり……。さらには、昨年夏あたりからヤンゴンを訪れるヲタを激しくアツくさせていたRBE改造RBT編成も、完全にヤンゴン地区から姿を消してしまっているとか……。
 キハ40系列の放置は、東海のカミンズエンジン装備車の保守に問題が生じつつあるのか、ヤンゴン環状線のさらなる客レ置き換えを日本または何処かの外国製(中国製ということも十分あり得るのではないかと予想……その話は改めて)で進めることに方針転換されたのか、はたまた当面インセイン工場の引っ越しや新政権発足に伴う「事業仕分け」等で国鉄内部がワタワタしており、一時的に改造作業が完全先送りされているのか……? 真相は当面闇の中ですが、これもまたいずれ、斎藤様のさらなる怒濤のレポートや、ヤンゴン駐在を正式に始められた落花生。様の現地レポートによって明らかにされることを期待しましょう。一方のRBTヤター短期消滅は、中国罐東方紅21と日本中古DCが組むという奇想天外編成であっただけに、本当に惜しまれるものですが、これもまた「走り始めたら何時消えるか分からないので、なるべく早めに撮っておけ」という東南アジア鉄事情の典型的展開であるとしか思えません (滝汗)。
 というわけで、早くも遠い過去の話となり始めている (?!) 今年3月のヤンゴンネタの続き……全車キハ48で揃った最高に美しい環状線5連です!! 如何にも近郊型な風貌のキハ47が好きな人間としては、47も含むごちゃ混ぜ編成も楽しいと思うのですが、ズラリと二段窓が並んだキハ48オンリーの編成は、日本でありそうで無かったと思われるオールキハ65急行という雰囲気を醸し出しており(あるいは「急行きそ」のキハ91編成もこんなサイドビューだったのでしょうか?)、まさに威厳ということばが相応しいように思われます。こういう編成は鈴鹿臨などでも見られたのでしょうが、個人的には美濃太田で午前10時前後にまとめて入庫する編成の6連を見たことがあるのみ。そんな滅多に見られないものと日常的に遭遇できるヤンゴンはやっぱりスゴいな……と思ったものです。