地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ベトナム国鉄の客車 (1) 計画経済的車両

2018-08-15 12:00:00 | ベトナムの鉄道


 硬座車 B42847



 硬座車 B41660



 荷物車 HL71729  ※HL=Hanh Ly (行李)



 郵便電源車? BV.PD81624
 ※BV=Buu Van (郵文) ? PD=Phat Dien (発電)

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 先日のインドネシアの宴では、「満鉄客車で今も運行されていると思われるベトナム国鉄ハロン線は、公式サイトによると金曜日のみ予約できる列車があるが、それ以外の日は全く列車が表示されない」という奇怪な話を伺いました。ひょっとして毎週1回、金曜のみの運転という没落の極みに至ったのか、それとも、毎日1往復の行商列車が消えるとは考えにくく、金曜のみ予約可能な (それこそ伝説のソウルメトロ再利用バッタもの客車「ハロン・エクスプレス」を起用した新急行列車運行か……? とにかくどうなってしまったのか、最新情報にも疎く、恐る恐るベトナム国鉄公式HPにアクセスしてみたところ、確かに毎週金曜日だけはイェンビエン〜ハロン間の鈍行の時刻が表示されます (多少スピードアップしたように見えますが、新急行と呼べるようなシロモノではないはず)。これであとは、「毎日運転ながら、公式HPの気まぐれで、毎週金曜のみ走っているように見える」のか、それとも道路網の発展により列車行商が衰退し、本当に毎週金曜日の運行のみになっているのか……?  他にも、公式HPで表示されないドンダン行き・ラオカイ行きの鈍行が残っているのか否かも非常に気になります……。なにせ急激にバスが便利になっていますから。そこで、どなたか人柱となって確認して頂ければ幸いです。日越往来がますます盛んな今日、ハノイ御在住の鉄ヲタ駐在員の方も、いらっしゃるはずでしょうし……。

 それはさておき、去る2年少々前にマイレージ消化のため超とんぼ返りで訪れたハノイでは、勿論満鉄等の標準軌客車に注目したものですが、一連の鉄活動のシメとして、メーターゲージの客車形式写真も撮れるだけ撮っておくことにしました。これもまた、急速に変わりゆくベトナムの映し鏡だと思いますので……。
 というわけで一発目は、コルゲートがある古めかしいボディで、如何にも1970〜80年代の計画経済臭をたっぷり残したシリーズです (*^^*)。タマ数は勿論そこそこ多く、ハノイ以北でしたらハイフォン線やラオカイ線の列車に多数連結されていますが、中国で22系客車が急激に過去のものとなった昨今、ベトナムでも同じように今後急速に淘汰される可能性がありますので、今のうちに見かけ次第撮っておくに越したことはないでしょう。