阪堺のモ161形は、登場から90年を経た堂々の日本最古現役電車として、現在も4両が車籍を維持していますが、そのうちモ164はICカードリーダーを装備した完全な通常営業運転車となっており、ひと頃の阪堺を象徴する雲モクモク塗装を纏って活躍しています。もっとも、車齢が車齢だけに予備車的存在であることは否めませんが、阪堺公式HPによりますと、今日から来年5月までの予定で、雲塗装登場当時のキャッチコピーや社章・各種表示を復活させて運用に入るとのことです。
そんなことをつゆ知らず、昨日は京都出張のついでに非常に久しぶりに阪堺沿線を訪ね、あびこ道界隈をウロウロしていたところ、何と!車庫の中で164号がライトを点灯し動き出しましたので、「こ、これは……車交で運用入りの瞬間キターッ!」と舞い上がってしまいました。しかし、それも束の間……再び車庫の奥へと引っ込んでしまいましたとさ (鬱)。要は、今日からの本格運用入りを控えたウォーミングアップだったようです……。まぁ、冬でも全く動かない可能性も十分ある中、こうしてパン上げして動くシーンを撮れただけでも良しとしましょうか。