地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新・那覇バスターミナルを初めて訪れる

2019-02-06 13:50:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 沖縄戦の破壊で消えてしまった沖縄県営鉄道の那覇駅跡地を活用し、沖縄県内のバス・ネットワークの総本山として機能していた那覇バスターミナルは、とりわけ730世代のボロバスが大量に行き交っていた当時、感動・感激の一大絵巻が展開していたものですが、恐らく米国琉球政府時代から続いて来た建物は、時代から取り残された場末感が否めなかったのも事実です。というわけで、730世代の車両が動態保存車を除いて消えた頃合の2015年に、那覇バスターミナルも一旦閉鎖され、新ターミナルの建設が続いていましたが、昨年夏についに完成し、2階以上にあるショッピング街や図書館などとともに供用されています。
 そこで、先日久しぶりに那覇に出張したついでに、新装成った那覇バスターミナルを訪ねてみたところ……とにかく全てが新しく、1階の待合室にはキレイなトイレとコンビニも備わり、2階には喫茶店や洒落たショップが入り、若者を中心に行き交う人々が激増していてビビりました。こうして今をときめく那覇バスターミナルが火付け役となって、県庁・市役所とバスターミナルの間に横たわる古い飲み屋街の再開発も進んで行くことになるのでしょうか?



 いっぽう、バスの撮りやすさという点では……圧倒的に旧ターミナルに軍配が上がるでしょうか。新ターミナルは天井がありますので、天候や太陽の位置を気にする必要は全くありませんが、やはり暗いことは否めません。また、バスだまりの停車可能数は多くなく、しかも約半分の停車位置については、一般歩行者が形式写真を撮ることは困難です (-_-;)。あと、一応建物の排気設備はありますが、排気ガスがこもりやすいことも否定できず、余り長い時間バスだまりで粘っていますと、全身が排気ガスまみれになって相当不愉快です (滝汗)。というわけで、短い時間のあいだに、そして撮りやすい数台分の位置に、お気に入りの車種 (というかボロバス) が無事停車してくれるか否かは、些かギャンブルがかった話になってしまっております。怒濤のように行き交うバスを超入れ食い状態で撮るのであれば、やはり県庁北口や自治会館前の方が良いです。
 というわけで、そんな新バスターミナルの撮りにくさの中で、東陽バスのボロいブルーリボンをこんな感じで撮影出来ますと、本当にシアワセな気分に浸ることができます (笑)。
 なお、今回の沖縄出張にあたっては、空いた時間を使って中城 (なかぐすく) を訪れましたので、東陽バス30番・泡瀬東線には大変お世話になりました☆ 行きも帰りもブルーリボンに当たってボロバス・フィーバーだったことは言うまでもありません。
 ちなみに、東陽バスにはここに来て最新エルガが続々と導入されていますが、今のところ基本的には、琉球バス交通・沖縄バスと競合する31番・泡瀬西線にて運用されているようです。そこで、東陽バスで必ずボロいブルーリボンを当てて、のんびりと田舎のバス旅を楽しみたいという方でしたら、30・38番に乗るのが良いかと存じます。